蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

集中力

2019-12-12 | 子育て
いきなり、、、の話題。
息子が高校2年の時に、自宅を建て替えた
年子である長女は、まさに受験期真っ只中、高3の夏に仮住まいに引っ越し、試験直前の1月に新築された家に移った。
受験勉強は、山積みされた段ボールの隙間でやっていた。
子供の大事な時期、デリケート状況を全く配慮しない、わたしのマイペース計画だった。
ごめんね、みんな。

まあ、勉強なんて、綺麗にキチンと状況を整えたから出来るものでもない。
現に、騒がしい喫茶店やコンビニの飲食ルームや、マクドなどで、勉強している受験生らしき学生をよく見る。
サイ○リアなどの価格の安い店は、学生が低年齢化している。
おしゃべりしに店に来ているわたしなのに、声を小さく気を使わざるを得ない。
なんで、家で勉強しないの?
と、そんなヤボな疑問は持たない。
なぜなら、「勉強したくない病」には、長年、持病としてお付き合いしてきた、わたし。

わたしは彼らの背景を想像する。
小さなきょうだいが、いっぱいいて、家で落ち着いて勉強する雰囲気ではない、、、というのは、昭和の話。
今はきょうだいも最小人数、家には母親は不在で(働いてます)、ひとり静かな環境、、、
よけいに勉強できないと思う。
どんな環境であれ、勉強はする気にならなければ、しないということ。
わかりきっている。

昨日、ポスティングされていた某証券会社の営業印刷物。
担当者の自己PRに、「偏差値40から浪人して早稲田に入った私の頑張りをぜひお役立てください」と、書かれていた。
これは、ひとつの売りになる。
というか、偏差値40って、、、、そっちのほうがすごかったりする。

やる気を出せば出来る見本みたいなものだが、実社会では勉学では図りきれない不条理もあるから、たいへん。
学者でさえもそう。
派閥があったり、研究費確保があったり。
楽しいだけのことなんてない。楽しくないこととセット。けど、いいんじゃない?
自分がやりたいことをするためには、犠牲や我慢はつきもの。

話はころりと変わるが、、、、、
我が息子。
当時、新築するにあたり、自分の部屋の好みのリクエストを問うと、なんと、畳の和室が良い、とのこと。
わたしは、夫の実家も、わたしの実家も昔々の純和風建築なので、生まれた時から、うんざりするほど和風には馴染みすぎて、それは避けたかったのに。
息子は、変わっている、、、が、そのおかげで、わたしは息子が家を出て行ってから使ってなかった彼の部屋をわたしの寝室にして、とても良い調子。
息子よ、ありがとう、和室にしてくれて。

息子が新築に移った高校2の終わりから高3の終わりまでの、たった1年しか彼は自室を使わなかった。
その1年は、、、畳の地模様が全く見えない、全面、本、プリントで埋め尽くされていた。
その隙間で寝転がって、受験勉強をしていた。
あのカオス、すごい。
どこに何を置いているのか、よくわかるなあと。
足の踏み場もない、ぐちゃぐちゃなのに、脳の中には整理されて入っていたようだ。

その後に、2回、彼の住まいを訪れたことがある。
1回目は、学生時代。わたしと見に行って探した賃貸物件。
2回目は、社会人になってから。彼が自分で探した、とても不思議な住まい。
あの子は、ちょっと変わっていてユニークだ。
少しわたしに似ているところもあり、複雑な心境になる。