先日のダンパ。
自分をよく見せる、せっかくの良い機会があったのに、かさ上げし損なった。
踊りの話ではない。
更衣室での話。
更衣室と言っても、
会場の隅に衝立目隠しを置いただけのスペース。
そこで着替えていると、見ず知らずの女性に言われた。
「奥さん! その、履かれているもの(スパッツ?)、どこで買われましたの? とても良いものなんでしょう?」と、目を輝かせて聞いてこられた。
わたし「え?あ、これ?安モノですよ」
その女性「えー? そんな風に見えないけど、どこのブランドですか? ぜひ、教えてください」
わたし「どこで買ったかなあ?
そこらへんにある、ほんとに安モノなんですよ。メーカーは知らないです。
フク○ケとか、そんなかんじでしょう、きっと、、、」
その女性「そうなんですか、、、。
これから、そういうのがないか、よく、見てみます」
彼女は、えらくお気に入りで、前のめり、ご執心。
首から下、センター、ウエストまで、縦に左右対称にフリル、ビラビラがデザインポイントの、紫色、ノーカラー、膝丈ニットワンピースの下に履いていたスパッツ。
黒地に、デニムに施されるようなオレンジのステッチが効いた、裏起毛ぬくぬくのスパッツ。
こんなモノが目に止まるとは、、、と、不思議なような驚きだった。
こういうやりとりだったが、後で気づいた。
嘘や、ねつ造とかではなく(とは言うもののちょっと演出を加えて)自分を良く見せる言い方があったのでは、、、
例えば、、、
「いえ、行きつけのブティックの店じまいセールで買ったから、とても安く手に入りました」
(実際は、ヨーロッパ輸入衣類を扱う、姑御用達のお高いお店、閉店に際してオーナー女性に無料で頂いたものも、いくつかあるが、クロゼットに積んだまま眠っている。
この女性は、わたしのブログに何度も登場する、わたしは苦手な人)
「イタリアのブランドが好きな、お洒落にうるさい姉にもらったので、値段はわからないです。どうなんでしょう??」
(実際の姉は、イタリアブランドとは縁がなく、わたしと似たり寄ったりの庶民派。
わたしよりは、ちょっとだけ気前がいい)
飾り気なく、ありのままが良いとは限らない。
せっかく、アカの他人さんが、お高く見積もってくれたのに、わざわざ自分から自分を安く見せるのは、もったいなかったかなあ、と。
しかし、ブランドはブランドでも、靴下メーカーでは、、、
(だが、国産メーカーは良質だ)
もともとわたしは背伸びしないタイプ、見栄は全く張らないので、自分を良く見せるなんていう作為的な答えを思いつかなかった。
残念。
惜しかった。
安もんスパッツのおばちゃんであることを自らの口で言うなんて、バカだったか?
お高く止まることも出来たのに、、、
。
いつもこんな感じで、自己得点ゲットのチャンスを逃す。
残念ではあるが、、、低飛行。
まあ、いいんじゃない?