蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

しょうがないやん、、、

2020-06-01 | わたし
わたしには姉が3人いる。
1人は、同じ両親から生まれた実姉。
もう1人は、兄のお嫁さん。義姉。
さらにもう1人は、夫のお姉さん。これまた義姉。

不思議なことに、3人とも同じ学部を出たリケジョである。
人間の生命維持には欠かすことが出来ない重要な役割を果たす専門分野。

さてわたし。
箸にも棒にもかからない、あってもなくてもどうでもいいような、学問とは程遠い学問でお茶を濁した文系出身。

3人の姉たちと頭の回路が全く違う。
彼女たちは、It’s 〜
It’s not〜
I don’t ○○(動詞)と、
英文のように、先に結果が来る。
わたしは、長々考えて話して、相手はイライラ、結局どっちやねん!
イエスなのか、ノーなのか!
するのか、しないのか!

いや、そうだとは全面否定しているとは言い切れないこともないかも知れない、、、などなどと、
優柔不断でいつまでも脳みそがギュっと締まらないでグダグダしているわたしは、迫られる。

彼女たちの思考回路には無駄がない。
わたしの思考回路には無駄しかない。
たったそれだけの違いなのだが。

おかげさまで衝突しない。
喧嘩にならない。
話にならない。
議論する以前に、会議のテーブルに乗らない。乗れない。
会議の日にちを教えてもらえない。(実際には教えてくれているが)
衝突する以前に、なんだか住んでいる惑星が違うようなかんじなのだ。
だが、問題はいつもわたしが、なにやら怒られているような、非難されているような、アホと言われているような気配を感じる。
これはあくまでも気配であって、わたしはかなりそのあたりの感受性が鈍感に出来ていて、ピンときていない可能性がある。
その鈍感力、神様はかなり早くからプレゼントしてくれたようだ。
感謝すべきか、余計なお世話か。

この子に望んでもだめやね〜、と、彼女たちは宇宙語読解をあきらめた格好で、不公平な負担役割を引き受けざるを得なくなっているようだ。
わたしも一生懸命やっているつもりなのだが、どうも通じない、というか、住む惑星が違うようだと結論が一気に出ない。
わたしもそれなりに頑張ってるんだけどな〜。

全面戦争か、共存共栄か、2つに1つ。
戦争は嫌だから、仲良くとは言い難いにしても、それぞれの立ち位置を決める。
頭が回らない人は得よね〜、動けない人は得よね〜、と、無言の光線を浴びながら、気丈にも耐える。
だって、、、なんで皆んな、あんなに一直線に計算出来るんだろう、、、わたしは、提議された問題の周りにモヤモヤごちゃごちゃと、わけのわからないものが混在していて計算方法がわからない。
(学生の時は理解できないまま計算を丸暗記したが、その後、忘れた)
彼女たちは、ぱっと一目見て理解している。
必要なものと不必要なものを仕分けしハイスピードでパーっと進む。
わたしに説明しても、理解が遅いからブチブチ切れているのがよくわかる。
こちらも脂汗。
あーあ。
替わりになにか、良い武器は無いものか。

娘婿もわたしが尋ねると、何かしら彼の専門分野のことを説明してくれることがあるが、なにしろ、わかりやすく説明するのは至難の技。
前に姑に、彼の専門ではない、普通一般のことを説明しているのを横で聞いていたが、真面目に対応する娘婿が気の毒になった。
なぜなら、娘婿は姑が認知症だということを知らないで丁寧に話してくれていたから。
ああ、わたしもそれに近いなあ、、、と。

小学2年孫Aは、まだ嫌がらずにわたしの質問にちゃんと答えてくれる。
わたし「この番組は前、17時から放映していたはずなのに、なぜ、今、やってないの?」
A「17:30からに変更になって、17時からは別の番組になったから」

Aが成長してあと数年もしたら、「うるさいなあ、どうでもいいやろ」になると思う。
また、さらに成長して大人になったら親切に教えてくれると思う。
わたしが何回も同じことを聞いたら、さらにさらに成長した孫Aは認知症の実態を現場で把握することだろう。
昔からこんな風やったなあ、、、でも、ちょっと病的?

歳が行くと、個人差はあるものの、脳機能は衰える。
わたしなどのように、最初から衰えている人は、さらに衰えてもあまり変化がないように思えるのは、良いことか、良くないことか。

出来るくせに出来ないフリして手抜きしていると思われている場合もあるようだが、、、、、そのあたりの実態はマル秘である。
手の内は明かさない。企業秘密。
明かしたところで、自分ではコントロール出来ないからどうしようもない。
こういうのを脳みそ機能が「まだら」「マーブル状」と言うのだろうか。
(ただし、時折、悪知恵も働く我が脳みそ。
真っ白で純粋とは言えないところに難癖がある)

「今日は脳の調子がいいわ」なんてかんじ?
実際、実母などもそうである。
脳の調子が良い時と悪い時がある。
(姑は一定して悪い)

まあ母の年齢まであと30年。
ぼちぼち行こう。

姉たちはきっと自分がボケることは認められないだろう。(体育会系体力&精神、運動能力にも自信あり)
でも、けっこうボケてることもある。
賢くても賢くなくても、あまり変わらなくなるんだなあと思うと、ちょっといい気味である。