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蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

思い出は作るもの?

2023-10-18 | わたし
ある人、Kさん。
絶対に人の話を聞かない。
自分の考えを曲げない。
自分がこうと思ったら、それ以外は全く認めない。
諸説ありますね、という柔軟な逃げ方、濁し方が出来ない。
カチンコチンで鋼鉄のよう。
なので、意見が合わない話になると、話の途中でわたしは降りる。

「はい、この話、おしまい。
これ以上は、不毛なので時間の無駄遣い!」

議論を戦わすのは理解を深める意味でも悪くない。
賛否両論あって当たり前。
「ふむふむ、そういう考えや見方もありますね、でも、わたしはこうです」
なら良いが、「ふむふむ」の部分がない。
頭から「違う」と決めつける。
なので、その話は切り上げる。切り捨てる。

これがもし、建国の話や領土の話しなら、大変なことになる。
しかも長い長い時間、解決できないことだとすると。
火種は火種として、そっと触らず温存するしかないのかも知れない。

上述のKさんなど、かわいいものだ。
わたしとしては、広く深く知った上で自分の考えや方針、意見を持ちたい。
そんな見聞や考えもあるのかと、驚く。
弊害としては、知るばかりで一向に考えがまとまらない、決まらない。
だが、熟考ではなく感覚で決めたのにもかかわらず、結果的には良い判断だった、なんていうこともある。
何が良く何が悪かったかなど、後になってみないとわからない。
検証は後から。

利害関係が絡むと複雑、深刻になる。
理想論では収まらない。
政治家の皆さんは、よくまああんなに大変な仕事を責任を持って引き受けるものだ。
政治学なんていうのもあるし、法律などと一緒に学ぶのだろう。
歴史、経済、文化、、、色々絡み合う。
1番小さなコミュニティである家族、しかもミニマム中のミニマム、二人だけでも、上手くいかないことがある。
難しいものである。

住めば都。
例えば、フランスと母国との比較。
軸足がある方に、重心がある。
いつまでもバランスよく両足で立てない。
しかし、片足より、やはり両足が揺らぎがない。
ではあるものの、片足だと、いつも次の動き、移動をスタンバイできる。
一長一短。
両足だと安定するが動けない。
片足だと、ぐらつくが、ハイブリッド・カーのように臨機応変にシフト出来る。
危機に瀕した時のピンチヒッター。
2本の大黒柱。
逃げ道があるか、ないか。
煮詰まった時に逃げ道がないと、壊れる。
空気抜き、息抜きがあると、しのげる。
皆さん、工夫しておられると思う。

Kさん。73歳。
軽い病気で診てもらったところ、再検査が必要になり、その結果、手術。
初期なので実に軽い手術であり、術後も爽快。
だが、手術、入院をキッカケに、人生を見つめ直したという。
これからは、思い出作りを積極的にするそうだ。

わたしは、思い出を作りたいために、あれこれするわけではない。
結果的に良い思い出になった、という流れ。
たぶん、性格の特徴、スタンスからだろう。
受け身、受動態的な生き方。
あまり自発的にしたいことはない。
むしろ、何もしたくなく、現状維持でその現状延長が続くことを願う。
そのための最低限の努力はする。
そうすると、意図したわけではないのに、また面白いことに出会う。
しかし、よく言われるが、偶然は必然。
受ける側に、喜んで受ける意識があるかどうかにもよる。
今までの経緯、積み重ねがあるからこそ、ほんの些細なことでも、喜びが倍増する。
わたしの感性が呼応する。

ちなみに、
谷村新司さん、亡くなりました。
ショック。
アリスを結成する前の、ロック・キャンディーズ(通称・ロッキャン)時代、桃山学院大学生の頃のチンペイさんは、中学生のわたしにとっては、近所のお兄ちゃん感覚で慣れ親しんでいた。
勉強机に置いたラジオから流れる、僕は〜呼びかけはしな〜い、と小椋佳の「さらば青春」の歌声と共に「3時30分前の男」として現れるDJチンペイ。
深夜ラジオで彼が語るH話を勉強そっちのけで聴いていた。
神戸でミニライブがある時は追っかけもやっていた。
思春期の頃、リアルタイムで一緒に過ごした思い出。
突然のお知らせに、なんだかピンと来ないわたしがいる。