仏蘭西に、血のつながらない、戸籍の上では無関係の、乳母とかも全く別の(乳きょうだいではない)、弟が住んでいる。
正しく言うと、「弟のような人」。
日常も、まるで別の生活をし、同窓だとか、同僚とか、仕事がらみだとか、まるっきり関わりがない。
強いて言えば、趣味が同じ。
ほんの少し、弟(のような人)のほうが後輩。
最近、シニアワールドから歓迎のキツイ、プレゼントを受けたそうだ。
ようこそ。
お待ちしていました、と。
わたしは、シニアワールドの先輩でもある。
それはそうと。
ハワイに、血のつながらない親戚が住んでいる。
面識も、お付き合いも、名前も知らないが、親戚であることは事実だ。
いきなりハワイに行って、空港で「ハロー」と迎えに来てください、と絶対に言えない。
でも、一応、本当に親戚。
まだ親戚歴は2年10ヶ月。
いたって短い。
一生、逢うことはないだろう。
ケンカしているわけでも、絶縁しているわけでもない。
直接、接点がないだけだ。
人の繋がりは面白い。
親子や、きょうだい、血の繋がりもあるし、姻戚関係の繋がりもある。
姻戚関係は、離婚したらキレイにぷつんと切れる。
死別の場合は、ケース・バイ・ケースだろう。
ちなみに。
わたしは、自分のルーツより、夫側のルーツに興味がある。
自分のルーツは、あまり多くを語り継がれていないため、ネタが少ない。
それに比べると、夫側は資料があって、研究材料には持ってこい。
物証も、語り継ぎも、言い伝えも、伝承も、いろんな角度から検証出来る。
おそらく、中継ぎのピッチャーみたいな人の活躍までを、バトンを渡したり、受けたりする際に、詳細に正確に伝えたのだろう。
とは言え、そんなに多くはない物証から、わたしが物証と物証を繋ぎ合わせ、想像していくのだが。
電車の時刻表だけを見て、国内旅行をしているようなものだ。
マニアにはそれも楽しい。
想像して組み立て、立体化していく。
ではあるものの、よく知らないことが多い。
過去に色々見聞きしたことがあるお年寄りの関係者の皆さんの記憶力がまだあるうちに、聞き取り調査をしたいものだ。
ところで。(話は長くなる)
わたしの末子が2歳の時、末子は肺炎、わたしは喘息で、共に入院した。
夫の実家近くの、地方の医大系病院の分院。
親子一緒の4人部屋、しかもそこは、老人病棟だった。
小児科と内科と老人科(こんな科はあるのかどうか知らないが、今、調べてみると「老年病科」というらしい)の合同混ぜこぜ病室。
さすが、いなか。地域密着型。
もう一人の高齢女性が同室に入院していた。
このおばあさんは、話を聞いてみると親戚だった。
夫の実家の3代前の明治初期の分家の子孫と結婚した人の母親。ややこしい。
(でも家は近く)
夫の父の父の父の弟の、、、、と説明を書いていたら、読む側は絶対に理解できないだろうと思い、削除した。
ではあるものの、しつこく、説明に再チャレンジ。
同病室のおばあさんは、昔の分家の娘さんの、お婿さんの、親。(=姑)
そのおばあさんが言うには、、、。
おばあさんが小さい頃?あるいは若い頃?に聞いたと思われるが、夫の家、今から4代前の嫁に関する人物評。
お客さんによって、七色の声を使い分ける、商売上手な女性だったそうだ。
この女性は、わたしの生まれた年からちょうど100年前に生まれている。
わたしより100歳、年上。
その人の話を、37年前に入院病室でしてくれたわけだが、、、
その時、一緒に入院していた、当時2歳の末子は、今、2歳の子供がいる。
話が古すぎる、、、
ぴたりと時が止まったような話を書きながら、わたしはいつの人間で、どの時代に生きているのだろうと思ってしまった。
というか、話を元に戻そう。
人の繋がりは面白い、という話だった。
時空を超えることもあるし、超えないこともある。
今だけ、ココだけ、一瞬、瞬間だけ。
そういうのもある。