『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(原題:The Suicide Squad)
監督:ジェームズ・ガン
出演:マーゴット・ロビー,イドリス・エルバ,ジョン・シナ,ジョエル・キナマン,ヴィオラ・デイヴィス,
ピーター・キャパルディ,デヴィッド・ダストマルチャン,ダニエラ・メルキオール他
声の出演:シルヴェスター・スタローン
109シネマズ箕面にて。
前作は『スーサイド・スクワッド』(2016)、この続編のタイトルが「2」とかじゃなくて、
『ザ・スーサイド・スクワッド』って、なんだか洒落ていてカッコイイ。
監督は“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”シリーズのジェームズ・ガン。
世間の評判がどうだかは知りませんが、私はとっても楽しかった。
アメリカ政府は、南米の島国コルト・マルテーゼの危険な動きを察知。
“スーサイド・スクワッド(=決死部隊)”を結成。
受刑者たちに10年の減刑と引き換えに極秘ミッションを命じる。
コルト・マルテーゼへと密かに乗り込んだのはハーレイ・クインのほか、
リーダーを務めるエリート軍人リック(ジョエル・キナマン)、
ブーメランを武器とするキャプテン・ブーメランことジョージ(ジェイ・コートニー)、
接近戦の達人である老人サバント(マイケル・ルーカー)などなど。
しかしメンバーのひとりが裏切り行為に走り、チームは捨て駒同然になってしまう。
一方、リックたちとは別に逆側から乗り込んだチームがあった。
ブラッドスポートはスーサイド・スクワッド入りなど望んでいなかったが、
チームに指示を出す政府職員のアマンダ(ヴィオラ・デイヴィス)が汚い手を使い、
ブラッドスポートがチームに入るしかないように強いたのだ。
彼のチームのメンバーは、ネズミ使いのラットキャッチャー2(ダニエラ・メルキオール)、
体から水玉を放出するポルカドットマン(デヴィッド・ダストマルチャン)、サメ人間のナナウエ。
ブラッドスポート先導のもと、チームは「スターフィッシュ計画」なるものが潜行中の、
ナチス時代に建てられた研究所へと侵入を試みるのだが……。
このところグロい映画ばっかり観ているような気がします(笑)。
どれにも劣らぬほどこれもグロいですが、愛嬌がある。
なんといっても可笑しいのは、サメ人間の声をシルヴェスター・スタローンが担当していること。
“bird”とか“friends”とか、ほとんど単語でしかしゃべらないナナウエ。
よくもこれの声を担当してくれだなんてオファーしたものだと思いますが、
かつてヴィン・ディーゼルに“I am Groot”としか言わないグルート役をやらせたガン監督。
遊び心が効いていて、役者もそれに乗ったのでしょうね。
囚われたハーレイ・クインがどんな拷問にも耐え、
敵をひとりでぶっ殺して脱出するところはお見事。
ちょうど彼女を救出に行こうとしている仲間を見つけ、仲間は唖然、
彼女が「じゃあもう一度捕まりに行っとく?」というシーンが予告編でも大好きでした。
あ、そういえば予告編では「遅れてごめん、うんちしてた」という台詞は、
「大きいほうしてた」に字幕が変更されていました(笑)。
リックたちの台詞の中に「咳エチケットは守れよ」などというものもあり、コロナ禍仕様。(^o^)
どっちでもいいや、とにかくスーパーヒーローものは楽しい。
アンチヒーローだってスーパーヒーロー。