雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

もっと陽気に ・ 心の花園 ( 52 )

2013-12-25 08:00:04 | 心の花園
          心の花園 ( 52 )
               もっと陽気に

クリスマスだとかで街は賑やかな雰囲気に包まれています。
年の瀬にかけては、何となく慌ただしく、むりやり賑わいを演出しているようにも見えます。
クリスチャンでもないし、正月といっても今さらねぇ・・、と仰るあなた、まあ、一年の締めくくりの時でもありますから、あまり堅苦しく考えないで、もう少し陽気にはしゃいでみませんか。

心の花園には、『金魚草』が華やかな姿を見せてくれています。
その名前の通り、一つ一つの花は、よく見てみますと金魚の口のようですし、風にゆれる姿は金魚が泳いでいるように見えることからこの名前が付けられました。
もっとも、私たちには可憐な金魚が泳いでいるように見えるのですが、お国によっては、「鼻に似た花」とか、「龍の頭」といった意味の名前も付けられていますから、人の感性は様々ということが出来ます。

『金魚草』の原産地は南ヨーロッパから北アフリカにかけての地中海沿岸地方です。わが国には江戸時代に入って来ましたが、今では園芸種として欠かせない存在となっています。
もともとは多年草ですが、わが国の園芸種は一年草扱いになっていますが、年を越させることはそれほど難しくないようです。
花色は、赤・桃・黄・橙・白や複色のものなど実に豊富で、背丈もバラエティに富んでいます。花の時期も、本来は春から初夏にかけてですが、種類にもよりますが、ほとんど年中可憐な姿を見ることが出来ます。

『金魚草』の花言葉は、『おしゃべり』そして『出しゃばり』というのもあります。
年の瀬を、一年を振り返ってしんみりするのもいいのでしょうが、今年は、出しゃばりといわれるほど前に出て、もっと陽気に過ごしてみましょうよ。


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