『 彼岸花 』
彼岸の入りには少し早いが お墓に参った
当地は 朝夕少し涼しくなったが 日中はまだ夏日
そのためか まだ彼岸花に お目にかかっていない
秋の彼岸会は 春と夏とが 手を握ったり 離したり
☆☆☆
『 彼岸花 』
彼岸の入りには少し早いが お墓に参った
当地は 朝夕少し涼しくなったが 日中はまだ夏日
そのためか まだ彼岸花に お目にかかっていない
秋の彼岸会は 春と夏とが 手を握ったり 離したり
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麗しの枕草子物語
くらげの骨
中宮さまの御弟であられる中納言殿が、中宮さまに御扇を進上なさいます時のことでございます。
「この隆家は、とてもすばらしい扇の骨を手に入れましたぞ。その骨に紙を張らせて進上申し上げようと思っているのですが、なかなか釣り合うだけの紙が見つからないのですよ」
「どのような骨なのか」
と、中宮さまがお尋ねになられますと、
「それはそれは、すばらしいのです。誰もが『今まで見たこともない、すばらしい骨だ』というのです。本当に、これほど凄い骨は、これまで見たことがありませんよ」
と大声で仰られるものですから、ついつい私は、
「それほどの物でしたら、きっとそれは扇の骨ではなく、くらげの骨なのでしょう」
と申し上げますと、
「これはすばらしい。このことは、この隆家が言い出したことにしてしまおう」
と言って、お笑いになられました。
少々、自慢話になってしまいましたかしら・・・。
(第九十七段 中納言まゐりたまひて・・・、より)