雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

遠くて近きもの

2014-09-05 11:00:23 | 『枕草子』 清少納言さまからの贈り物
          枕草子 第百六十段  遠くて近きもの

遠くて近きもの。
極楽。
船の路。
人の仲。


遠いけれど近いもの。
極楽。
船の路。
男女の仲。



前段の逆のテーマです。
最初の「極楽」は、仏典からきているのでしょうが、もっと単純に、十万億土という遠い所にあるが、心掛け次第で近くになるということではないでしょうか。
「船の路」というのは分かりにくいのですが、船路の便利さを言っているのでしょうか。
「男女の仲」は、少納言さまの時代から現代に続く真理でしょう。もっとも、「近くて遠い」のも真理なのでしょうが。

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