一月も今日で終ります。
元旦をはじめ、何もしないとはいえお正月はそれなりの行事があるなど、今年の一月は長いなあ、と思っていましたが、終るとなると、やはりあっという間だったような気もします。人の気持ちというものは、その折々に揺れ動き、時間に対する感覚も同様のようです。
昨年は、正月早々に能登で大地震が発生しましたが、今年の一月は、地域によっては大雪に見舞われるなどしていますが、昨年よりは平穏な一月であったように思われます。
ただ、世相としては決して穏やかだとは言えないかもしれません。
一番の理由は、やはり、トランプ米大統領の登場ではないでしょうか。就任前から様々な発言が話題になっていましたが、就任と共に、発言していたように、大変なスピードで大統領令にサインしており、すでに幾つかの国は対応に大わらわのようです。
今のところ、わが国には直接的な要求は示されていませんが、何分、我らが首相は会談さえも実現していませんから、トランプ大統領にすれば、重要度が低いのか、信頼性が高く急ぐ必要のない国と見ているのか、微妙なところです。ただ、首相にすれば、トランプ大統領の動向が気にならないはずはなく、ままならない国会運営と合せ、その心境は如何に、などと考えてしまいます。
異常気象などという言葉は、最近では「枕詞」程度の説得力しかありませんが、今年になってからも、「大寒」当日はポカポカ天気で、数日後の「立春」の頃からは厳しい寒波の到来が予想されています。着る物をとっかえひっかえ忙しく、旅先などでは、ままならない思いをされた人もいるのでしょう。
目下、さらし者状態になっているフジテレビの経営陣ですが、拙劣と言えばそれまでですが、良かれと思って開いた記者会見が、むしろ傷を深くしてしまったようで、心外なことこの上ないことでしょう。実質的な支配者と噂されている人物こそが、矢面に立つ経営陣にとって、まさに「ままならない」存在なのでしょう。
かつて、かの白河法皇は、ままならぬものとして「賀茂川の水、双六の賽の目、山法師」と述べています。
白河法皇の時代から千年近くの時間が過ぎていますが、その状況に変化が無いようです。
賀茂川の治水は格段に向上しているでしょうが、わが国全体を見渡せば毎年のように深刻な水の被害が発生しています。サイコロの目を自由に出せる人もいるようですが、我が身を見れば、宝くじは愚か年賀状の当選番号さえままなりません。山法師となれば、あちらの国にもこちらの国にもいるようですし、話題の会社にも存在しているようです。
しかし、私たちの日常となれば「好事魔多し」という言葉があるように、小市民としては、「ままならない」程度が張りのある日々を送れるのかもしれません。有頂天になっている人よりも、些細なことに心を痛めている人の方が親しみを感じますし、寒い寒い立春を迎えた場合には、大好きな「暦の上では春ですが・・」という名文句を思う存分使うことが出来ますしねぇ。
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