年末年始の九連休とやらを終えて、社会が動き始めました。
ただ、今年は北国を中心に広い範囲で大雪に見舞われていて、一部の地域には警報も出されています。多難な船出のような気がしないでもありません。
一方で、経済団体新年祝賀会では、有力会社の社長などから、賃上げに対して前向きであるなど、概ね強気な姿が見受けられたように思います。
石破首相も、トランプ氏との面談は大統領就任後に延びたようですが、国際会議を除けば、初の外国訪問先として、マレーシア・インドネシアを選び出発しました。外交の成果は、そうそう即効性がある物とは思わないのですが、アセアン諸国との連携は非常に重要と考えられ、パフォーマンスではなく、地道な相互信頼を積み上げて欲しいものです。
ここ数年、ロシアによるウクライナ侵攻に代表されるように、各地での紛争が増加しているように思われます。また、銃火を伴うような紛争に至っていないまでも、かなり危険性が高まっているのではないかと懸念される地域も、その深刻さを増しているような気がします。
そうした国際情勢の中、いよいよ米国では、トランプ氏が大統領に就任します。すでに、大統領同然の発言が多数見られますが、正式に就任すれば、様々な発言していることに対して、どの程度具体的行動を取るのか、興味津々といいますか、戦々恐々といいますか、遠く離れた外野席からでも、その一挙手一投足が気になります。
トランプ氏は、大統領選挙に勝利すると同時に、現職大統領を上回るような存在感を示しています。
伝えられている、よく知られた発言だけでも、「ロシアとウクライナの戦争は、就任後24時間で終らせる」「中国ばかりでなく、カナダ・メキシコに対する高額関税、さらにすべての国に対して関税を課し国内産業を守る」「カナダを51番の州にする」「グリーランドを売り渡せ」「パナマ運河の管理を取り戻す」等々、相当思い切った、それも乱暴な、あるいは荒唐無稽と表現したいものまでも入っています。
この中に、わが国に関するものはありませんが、当然、これらに近い要求は覚悟をしておく必要があるかもしれません。
どれもこれも、どこかまで本気なのかと首を傾げますが、トランプ氏が発言すると、「冗談でしょう?」と言えないところが、何とも不気味です。それに、米国には、かつて、モンロー主義を唱えたり、アラスカをロシアから買い取ったという過去を有しているだけに、とても見過ごすことなど出来ないような気がします。
よく目にする言葉ですが、「私たちは、それぞれがそれぞれだけの物差しを持っている。そして、常に自分の物差しだけが正しいと思っている」と、多くの人が似たような言葉を残しているようです。
おそらく、そうした言葉を言い残した人は、「自分は公平だが、あいつは、自分勝手な主張ばかりする」といった気持ちから書き残したのではないかと思うのです。少々、性格の悪さが出てしまったかもしれませんが・・・。
いずれにしても、日常生活においても、このような経験をすることはよくある事ですが、時には、スルーしてみたり、涙を飲んで受け入れたり、強引に自分の物差しで決着させたものの苦い物が残ったりと様々ですが、何とか折り合いをつけ合うことが出来る人同士が、辛くも付き合いを続けられているのだと思われます。
ただ、これが、国家同士となりますと、なかなか深刻です。
どうやら今年は、そうした場面が数多く登場する年になりそうな気がしてなりません。
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