雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

戦い終わって ・ 小さな小さな物語 ( 182 )

2011-01-12 09:58:23 | 小さな小さな物語 第一部~第四部
参議院選挙は終わりましたが、その結果を受けてしばらくは各党間の綱引きや、党内勢力の小競り合いなど、なおきな臭い話題に溢れているようです。


開票報道などを見ていて、いつもなが「選挙は男の世界だなあ」とつくづく思います。
もっとも、「男らしい」とか「女らしい」とかというのは、差別表現だそうで使うのは拙いそうですが、それに、選挙運動の様子などを見ていても、総じて、男性候補より女性候補の方が絵になっているように思われます。従いまして、「選挙は男の世界だなあ」という表現は取り消すとしましても、全く厳しい世界だと感じられます。
サッカーの「PK戦」も厳しいですが、選挙結果は、見事なほどに勝敗が明確であり、まさに天国と地獄と表現してもいいほどです。


選挙結果や関連報道などを見ながら幾つかのことに感心しているのですが、一番大きなことは、案外私たちは賢いのではないかということです。
各種の世論調査などが、大したことでもないことで大きく揺らいでいるように見えながら、前回の総選挙といい、今回の選挙結果といい、なかなか見事なバランス感覚を示しているように思うのです。
立候補者の一人一人を見ても、決して単なる人気投票にはなっていないし、当選者の多くの人にそれなりの期待を寄せてもいいような気がしています。
ただ、個人的な意見を言わせてもらいますと、どうしても当選して欲しくなかった人が何人か選ばれてしまっていることに若干の腹立たしさを感じています。


かつて、それも相当昔のことになりましたが、自分でネクタイを買っていた頃のことですが、親しくしていた専門家の人に、「ネクタイをいつも自分の好みで買うのは良くない。時々は、店員など専門家の意見で買いなさい」と言われたことがあります。
ネクタイに限らず、自分の好みだけで物事を進めていくことは良くないようです。国会議員にも憎々しい人が何人かいることも大切なのでしょうね。
絶対落ちて欲しいと思っていた新参議院議員さんに、エールを送ることにしましょう。

(2010.07.13)

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