雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

最善は望みませんが ・ 小さな小さな物語 ( 183 )

2011-01-12 09:57:18 | 小さな小さな物語 第一部~第四部
豪雨による各地の被害が報道されていますが、何とも凄まじく言葉を失ってしまいます。被害地の皆様にお見舞い申し上げます。


「自然の力の恐ろしさを感じた」などという言葉を聞くことがありますし、私自身も使ったことがあります。
その言葉自体に何の間違いもないと思うのですが、毎年のように繰り替えそれる台風や大雨に対する備えは、所詮は自然の力の前では気休め程度にしかならないのでしょうか。
自然災害の恐ろしさは実際に体験した人でないと分からないかもしれませんし、体験した人であっても、果たしてそれがどの程度だったのかということもあります。私自身、幼い頃に水害にあった記憶があります。床下浸水で済んだのですが、両親が畳をめくって積み上げていたのを覚えています。阪神淡路大地震でも幸い被害は小さかったとはいえ、あの恐怖やその後の生活の苦労は簡単に忘れることはできません。


「自然の猛威の前では人間の力など抗すべきもない」これも事実かもしれません。
しかし、半日で500ミリとか三日で1000ミリ程度の雨に対しても、人間の能力では防げないものなのでしょうか。


選挙が終わっても、どうやら政治に大きな変化が起こりそうもありません。政局、つまり勢力争いではいろいろ変化が表れそうですが、多くの政治家の能力配分は、国民のための政治ではなく政局の方が重視されているようです。
まあ、災害対策にしろ、福祉政策にしろ、治安対策にしろ、決して最善など望みませんので、ほんの少しばかり目に見える改善をお願いします。

(2010.07.16)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 名画を楽しむ ・ 小さな小... | トップ | 戦い終わって ・ 小さな小... »

コメントを投稿

小さな小さな物語 第一部~第四部」カテゴリの最新記事