いよいよ明日は参議院選挙の投票日です。
サッカーワールドカップの決勝戦、大相撲名古屋場所の初日、そして参議院選挙。明日は、注目行事の集中日だそうです。
この三つを同列に語るのもどうかと思われますが、投票に行く人の割合が、他の二つをテレビで短時間でも見る人の割合を上回るのかどうか、ちょっと心配です。
さて、世界の歴史の流れを考えてみますと、国家の繁栄というものはまさに栄枯盛衰止まるところを知らず、栄えた国は必ず滅びたり衰退したりしています。
わが国の第二次世界大戦後の奇跡的な復興から驚異的な成長の歴史は、少なくとも物質面からみる限り、繁栄の一時代を経験したといえるのではないでしょうか。そして今、その物質的な繁栄はどうやらピークを迎えたらしく、あとは成熟期を継続できるのか、それとも衰退の一途を辿るのか、実に微妙な時期にあるのではないでしょうか。
これまでに繁栄から衰退へと向かった多くの国々の歴史を考えてみますと、何百年か後になってみる場合にはその原因となったものや転落の過程などをある程度知ることが出来ますが、その歴史の当事者たちや渦中にあった人々にはどのような認識があったのでしょうか。
現在のわが国が、果たして歴史のターニングポイントといわれるほどの時期にあるのかどうか意見の分かれるところですが、多くの識者といわれる人や政治に携わる人たちは、まさにその時期を迎えていると訴えています。
変革だ、改革だ、抜本的な見直しだ、などと威勢のいい声は聞こえてくるのですが、その多くが、自分のためや、自分のグループを有利に導くための大声に過ぎないようにも聞こえてきます。そうではなくて、本当にこの国とこの国に生きる人々のために正しい方向を示してくれる指導者の出現を願うのですが、そこが、それ、民主主義国家とやらの難しいところで、簡単には英雄が出現できない仕組みになっているようです。
今私たちが、衰退へと向かう可能性の極めて高い歴史の流れに対して行動できることに、どのようなものがあるのでしょうか。思いつくこともないことはないのですが、いずれも思いつくだけのことで、何かの役に立てるとも思われません。そこで、とりあえずは参議院選挙で一票を投ずることではないでしょうか。
私の一票が、何かの役に立つとか、政治の方向性に影響を与えるとか、まして歴史の流れに何らかの意見を示したとはとても実感できませんが、「太平洋の真ん中で溺れている時に掴む藁切れ」程度の自己満足は得られるかもしれません。
幸い大相撲は夕方ですし、サッカーも選挙の大勢が決した後のことです。少しばかり時間を捻出して投票に行きましょうよ。
(2010.07.10)
サッカーワールドカップの決勝戦、大相撲名古屋場所の初日、そして参議院選挙。明日は、注目行事の集中日だそうです。
この三つを同列に語るのもどうかと思われますが、投票に行く人の割合が、他の二つをテレビで短時間でも見る人の割合を上回るのかどうか、ちょっと心配です。
さて、世界の歴史の流れを考えてみますと、国家の繁栄というものはまさに栄枯盛衰止まるところを知らず、栄えた国は必ず滅びたり衰退したりしています。
わが国の第二次世界大戦後の奇跡的な復興から驚異的な成長の歴史は、少なくとも物質面からみる限り、繁栄の一時代を経験したといえるのではないでしょうか。そして今、その物質的な繁栄はどうやらピークを迎えたらしく、あとは成熟期を継続できるのか、それとも衰退の一途を辿るのか、実に微妙な時期にあるのではないでしょうか。
これまでに繁栄から衰退へと向かった多くの国々の歴史を考えてみますと、何百年か後になってみる場合にはその原因となったものや転落の過程などをある程度知ることが出来ますが、その歴史の当事者たちや渦中にあった人々にはどのような認識があったのでしょうか。
現在のわが国が、果たして歴史のターニングポイントといわれるほどの時期にあるのかどうか意見の分かれるところですが、多くの識者といわれる人や政治に携わる人たちは、まさにその時期を迎えていると訴えています。
変革だ、改革だ、抜本的な見直しだ、などと威勢のいい声は聞こえてくるのですが、その多くが、自分のためや、自分のグループを有利に導くための大声に過ぎないようにも聞こえてきます。そうではなくて、本当にこの国とこの国に生きる人々のために正しい方向を示してくれる指導者の出現を願うのですが、そこが、それ、民主主義国家とやらの難しいところで、簡単には英雄が出現できない仕組みになっているようです。
今私たちが、衰退へと向かう可能性の極めて高い歴史の流れに対して行動できることに、どのようなものがあるのでしょうか。思いつくこともないことはないのですが、いずれも思いつくだけのことで、何かの役に立てるとも思われません。そこで、とりあえずは参議院選挙で一票を投ずることではないでしょうか。
私の一票が、何かの役に立つとか、政治の方向性に影響を与えるとか、まして歴史の流れに何らかの意見を示したとはとても実感できませんが、「太平洋の真ん中で溺れている時に掴む藁切れ」程度の自己満足は得られるかもしれません。
幸い大相撲は夕方ですし、サッカーも選挙の大勢が決した後のことです。少しばかり時間を捻出して投票に行きましょうよ。
(2010.07.10)
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