雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

降るものは雪

2014-06-17 11:00:57 | 『枕草子』 清少納言さまからの贈り物
          枕草子 第二百三十二段  降るものは雪

降るものは、
雪。
霰。
霙は憎けれど、白き雪のまじりて降る、をかし。


降るものは、
ゆき。
あられ。
みぞれは憎らしいけれど、白い雪が混じって降るのは、情緒があります。



少納言さまのお好みといいますか、情緒のあるものを挙げていると思うのですが、あられというのは意外な気もします。
また、みぞれといっても、雨に近いみぞれは憎らしくて、雪に近いみぞれは良いとしているあたり、なかなか繊細なところを伝えてくれています。

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