枕草子 第二百三十三段 雪は檜皮葺いとめでたし
雪は、檜皮葺、いとめでたし。すこし消えがたになりたるほど。
まだいと多うも降らぬが、瓦の目毎に入りて、黒う丸に見えたる、いとをかし。
時雨・霰は、板屋。
霜も、板屋、庭。
雪は、檜皮葺(ヒハダブキ)の屋根に降るのが、とても良い。そして、少し消えかかって檜皮が見えるところなど。
まだそれそれほど多く降らないで、瓦の目の一つ一つに吹き溜まって、瓦が黒い丸に見えるのが、とても良い。
しぐれ・あられは、板葺の屋根に降るのが良い。
霜も、板葺の屋根や庭が良く似合う。
いずれも少納言さまらしい繊細な観察ですが、しぐれ・あられは、板葺の屋根に降るのが良いというのは、激しく打ち付ける音がお気に召したのでしょうか。
雪は、檜皮葺、いとめでたし。すこし消えがたになりたるほど。
まだいと多うも降らぬが、瓦の目毎に入りて、黒う丸に見えたる、いとをかし。
時雨・霰は、板屋。
霜も、板屋、庭。
雪は、檜皮葺(ヒハダブキ)の屋根に降るのが、とても良い。そして、少し消えかかって檜皮が見えるところなど。
まだそれそれほど多く降らないで、瓦の目の一つ一つに吹き溜まって、瓦が黒い丸に見えるのが、とても良い。
しぐれ・あられは、板葺の屋根に降るのが良い。
霜も、板葺の屋根や庭が良く似合う。
いずれも少納言さまらしい繊細な観察ですが、しぐれ・あられは、板葺の屋根に降るのが良いというのは、激しく打ち付ける音がお気に召したのでしょうか。
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