『 よはいは老いぬ 』
年ふれば よはいは老いぬ しかはあれど
花をし見れば 物思ひもなし
作者 前太政大臣
( 巻第一 春歌上 NO.52 )
としふれば よはいはおいぬ しかはあれど
はなをしみれば ものおもひもなし
* 歌意は、「 長い年月を生きて来たので すっかり老いてしまった そうではあるが 今満開の花を見れば 何の悩みもない 」と、満ち足りた老いの心境を詠んだものでしょう。
この歌の前書きには、『 染殿の后のお前に、花瓶に桜の花をささせたまへるを見てよめる 』とあります。
「染殿の后」とは、作者の娘明子のことで、文徳天皇の皇后です。「染殿」は作者の邸宅の名前ですが、明子がそこを里邸としていましたので染殿の后と呼ばれました。
* 作者の前太政大臣とは、藤原良房のことです。生年は 804年、没年が 872 年、平安時代初期の大政治家です。
良房は、藤原北家の左大臣藤原冬嗣の次男として誕生しましたが、類い希な資質に加えて、嵯峨天皇の信任を受けて、貴族界の頂点へと上り詰めています。
823 年、嵯峨天皇の皇女であった潔姫を妻に迎えました。良房が二十歳、潔姫が十四歳の頃でした。当時、皇女が臣下に降嫁することは禁じられていましたが、潔姫が五歳の頃に源朝臣姓を賜って臣籍降下、兄の源信の籍に入っていました。それゆえ、対象外として降嫁が実現したものですが、嵯峨天皇の良房への期待が大きかったことが分かります。
* その後、良房は順調に昇進を続け、太政大臣にまで上り、やがて皇族以外で初めての摂政に就いています。この後、北家を中心とした藤原氏が宮廷政治の中心になり、良房の子孫たちから多くが摂関の地位に就いているのです。
その中でも、娘の明子の存在は、政治的に表立った影響は伝えられていませんが、良房にとって、後々の藤原北家の強大な政治力に、大きな存在となった女性のようです。
* 良房を父に、潔姫を母に誕生した明子は、文徳天皇が皇太子の時に入内しました。そして、850 年に文徳天皇が即位した直後に皇子を生みました。その皇子は文徳天皇の第四皇子でしたが、年上の皇子を抑えて、誕生八ヶ月で立太子、九歳の時には清和天皇として即位したのです。
明子は、両親の血筋と権力によって皇后・皇太后・太后太后と地位を重ねて行きましたが、たいへん美しい人であったとも伝えらています。そして、六代の天皇の栄華を見守りながら、900 年に、七十二歳の生涯を終えています。
* 掲題の和歌は、作者である良房が最晩年の頃に、染殿に戻っていた愛娘を桜の花に模して詠んだものです。
出自に恵まれ、才能に恵まれ、環境に恵まれ、妻子にも恵まれて、上り詰められる極限まで上った人生だったのでしょうが、当人にとっては、戦いの日々であったのかもしれません。
良房は政治の人であって、歌人として評価を論じることに意味があるとは思えないのですが、掲題の和歌に限って言えば、実に味わい深い一面を持っていると思うのです。
☆ ☆ ☆
『 何度見たことか・・ 』
もう 何度見たことか
WBC わが国の優勝シーン
すでに 食傷気味ではあるが
なお また見てしまう
勝負の厳しさ 野球のすばらしさ
それ以上の何かを いただいたように思う
優勝おめでとう 感動をありがとう
☆☆☆
『 すばらしい試合を ありがとう 』
WBC準決勝 メキシコに逆転サヨナラ勝ち
最後に決めたのが 村上選手というのに
胸が詰まるほど 感動した
今日は祝日 おまけに雨まで降り出して
ほぼ一日 テレビの前に釘付け
いよいよ明日は 決勝戦
相手はアメリカで 最高の舞台となった
遙かマイアミに 懸命のエールを届けよう
☆☆☆
『 気持ちは すでにマイアミ 』
WBC いよいよ明朝には 準決勝が始まる
気持ちは すでにマイアミ気分だが
明日は祝日なので テレビを通して
存分のエールを 送ることが出来そうだ
メキシコは強いし その先はアメリカなので
最高の舞台が 出来上がっている
さあ まずは 佐々木投手の剛速球を
世界に 見ていただこう!!
☆☆☆
『 各地から 開花の便り 』
各地から 桜の開花が伝えられてる
東京では 三分咲きほどの桜の下で お花見
映像からも まだ少し早過ぎそうだが
楽しんでいる人たちは 完全に満開状態
自宅近くの桜は まだまだつぼみが固い状態
ただ 日差しだけは 春爛漫なので
鉢植えの ユスラウメの満開を楽しみながら
元気いっぱいの 草を抜く・・・
☆☆☆
『 春の高校野球 開幕 』
第95回選抜高校野球が 開幕した
今回は記念大会で 36校が参加している
雨で開始が遅れたが 入場行進など
通常の開会式が行われ 日常が戻りつつあることを実感
WBCに魅入られてしまった眼(マナコ)には
選手たちが 可愛らしく見えがちだが
溌剌としたプレーは 魅力いっぱい
しばらくは 甲子園だマイアミだと 嬉しい悲鳴だ
☆☆☆
『 シャトル外交 再開へ 』
日韓首脳会談が 行われた
シャトル外交の再開など 国交正常化へ
大きく舵を 切ることが出来そうだ
古来 隣国同士は 利害が対立することが多いのは
ごくふつうの現象と されているようだが
それだからこそ 親密な関係構築への努力が
重要なのだと思う
日韓関係は 政権交代による振れ幅が 大きすぎるが
ぜひとも この数年の内に
原則的な面での 強固な関係が構築されることを
期待したい
☆☆☆
『 ご先祖様にお供えするものは『おはぎ』だよ。』
春のお彼岸の時でも、母親は、「さあ、『おはぎ』をどうぞ」と供えている姿を見て、「春は、『ぼたもち』じゃないの」と尋ねたことがあります。
母親は、「ああ、春は『ぼたもち』だという人もいるねぇ。でも、ご先祖様にお供えするものは『おはぎ』だよ。第一、『牡丹餅』といっても、この季節に牡丹なんて咲くのかねぇ」と言っていたのを思い出します。どうやら、母親の感性では、普通に食べる分には、「おはぎ」でも「ぼたもち」でもいいが、ご先祖にお供えするものは、「おはぎ」でなければならないようでした。
( 「小さな小さな物語」第六部 NO.320 より )
『 まさに ドリームチーム 』
WBC いよいよ準々決勝が始まる
これまでも ドリームチームという表現は 何度も聞いたが
いずれも 今回のチームとは 比較にさえなるまい
そのすばらしいチームの戦いも 日本では今夜が最後
勝敗は心配していないが
大谷 - ダルビッシュの継投はあるのか
村上選手は 爆発するのか
最高の試合をしてくれるはずで 懸命に応援します
☆☆☆
『 国会議員を除名処分』』
何かと 話題に挙げられていた 参議院議員が
除名処分となった
是非はともかく 現制度下では 当然の処分だろう
ただ わが国の最高権威である機関での こうした結果は
屈辱的であり 実に恥ずかしい
有権者もそうだが 国会議員全員も 責任を担うべきだ
こうした事態を 再発させないためにも
単なる個人の問題なのか 党派の問題なのか 選挙民の問題なのか
選挙制度の問題なのか 国民の民度の問題なのか・・
民主主義政治は コストがかかるとものと諦念すべきなのか・・
☆☆☆