マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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白土町子供のチャチャンコの新仏参り

2011年09月06日 07時25分42秒 | 大和郡山市へ
二日目のお勤めになった白土町の子供の念仏講。

都合で初日は5人(実際は途中で1人が加わる)になった子供たち。

この日は一人が増えて6人。

長男は大学生になったK家は男児が4人いたことからずっと見守り続けてきた。

この年で付き添いは18回(年)目となった。

子供の念仏講は7日から14日までの毎日だけに18年×8日というから総計すれば144日間も見守ってきたことになる。

子供の経験年数よりも大幅に多い両親に感服する。

この年の新仏家は4軒。

庭で太鼓打ちと念仏鉦は休憩後にもう1回する。

お下がりをもらって次へ向かう。

先導の太鼓打ちが打ち終えると念仏鉦打ちはピタリと止まる。

二本のバチで叩くリズムが難しいと音頭取りの子供は言う。

「しんどいんやったら休憩もせず続ける」こともある。

それは太鼓打ちの調子次第であって初日よりも早めに打たれた。

お盆の時期はとても暑い。

昨年は16時に出発したが、暑いからたいへんだと1時間遅く出発された。

新仏参りの時間はその軒数にもよってすべてを終える時間は替る。

その年によって事情がことなるから決まった時間はない。

それを決めるのも子供たちなのだ。

新仏の家でお勤めをするのは休憩を挟んで前後に3回。

前半が2回で後半は1回である。

それが4軒もあれば時間がかかることは予想できる。

昨日の状況を踏まえて打ち方を早めにしたそうだ。

新仏の家では待ち焦がれる家人たち。

お寺を出発したチャチャンコの音が聞こえてきた。

新仏の家の前はフダバの辻。

いやがおうでもその音色が聞こえてくる。

白い吊り燈籠が飾られた南側の縁側の前庭でそれが行われた。

昨日は休憩を挟んで後半の1回をされたが、この日は休むことなく一挙に3回も太鼓と鉦を叩いた。

およそ7、8分、お下がりをもらって次の新仏の家を目指して一目散に駆けだしていった。

(H23. 8. 8 EOS40D撮影)