マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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山添津越の迎え火

2011年09月11日 07時45分22秒 | 山添村へ
大橋で商店を構えている以上、家の盆の準備はままならない。

ひっきりなしに来る購買客の応対に忙しく動き回る店主は陽が落ちる遅い時間帯になって藁に火を点けることができた。

ご先祖さんを迎える火だ。

家への入り口にそれは2本立てている。

家の門口に供えたガキサン(蛾鬼棚)にはトーシにハスの葉を大きく広げている。

そこにはミョウガ、オクラ、ピーマン、キュウリ、トマト、スイカ、マメなど家で栽培した野菜など。

線香立てはナスビだ。

藁に火が点けられたのを見計らってローソクを灯された。

数個のダンゴがカキの葉に載せられた。

白玉粉で作ったオチツキダンゴも寄せられた。

翌日にはオハギやカミサンのゴハン。

それにキュウリ、ナスビ、マメ、サツマイモ、オクラ、ヒユの煮びたしも供えられるガキサン。



お嫁さんや孫たちは普段みかけない様相に手を合わせて拝んでいる。

ちなみにダンゴのことは先祖さんが持って帰るからと言ってそれをオミヤゲと呼んでいる。

(H23. 8.13 EOS40D撮影)