マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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2011十津川遊びp2

2011年10月02日 06時21分05秒 | もっと遠くへ(十津川遊び編)
そうして朝を迎えた。

目覚めが良いのか、それとも・・・。昨年はたけりんのイビキで眠れなかった。

なので今年はイビキ組の部屋を作った。

いの一番に挙げられるたけりんにミヤリイとSさんの三人部屋だ。

お互いのイビキで眠れなかったのかと聞けばそうでもなかったらしい。

疲れていたのか睡魔に負けたそうだ。

まあともかくこっちは静かで寝心地はすこぶる良く朝はすっきりしていた。

朝食はいつものコース。

シャケ、トーフ、ナスビの味噌煮、カボチャ・タケノコの煮びたし、サラダに納豆。

これがいかん。私の天敵だ。

生タマゴを食べられない人もいるがわたしゃこれが・・・。

ご飯もみそ汁もみんながよそってくれる。

一杯が二杯・・・。

朝からそんなに食べられない身体になっている。

朝食を済ませて会計処理。

収支がとんとんになるようにしている。

安全運転してくれた運転手には余剰金を分配した。

そしていつもの場所で記念撮影。

一年、一年ごとの顔が年老いていく。

若かったころから来ている姿は40年間ですっかり髪の毛どころか眉毛も薄くなったことがわかる。

そうしてやってきた滝川渓谷。

美しい流れは変わっていないが今年の水量はいつになく多い。



川原に下りるのに一苦労するがみんなが道具を担いでくれる。

分担は特に決めてはいないがいつもそうしてくれる。

飲み物は石ころで堰き止めて冷やしておく。



適量な冷えぐあいになるのは早い。

その間は料理ができるようにコンロやテープル、イスなどを設営しておく。

時間までは渓流で魚釣り。

エサはといえば去年の残りだ。

そのせいなのかくいつきがまったくない。



増水している関係もあるかも知れないが、まったくアタリがない。

諦めて発泡酒のアテでも作るかとモヤシとブタバラ肉で味噌仕立て炒め。



シオ、コショウを少々ふりかけて買ってきたねぎ味噌炒めの素で混ぜる。

この素はトライアルで買ったもの。

メーカーものだがなんと一袋が75円とくる。

このときもフライパンが躍動する。

そろそろ買い直さなきゃと思うが鉄製パンに味が染み込む。

キムチ鍋に入れるギョーザも焼いてしまおうとフライパンで。

そして塩ダレの鶏肉も。



牛肉はない、というよりもしない。

値段的なものもあるがそれで十分。

昨年も好評だった鶏肉だ。

タマゴもあるからとモヤシ炒めにタマゴを投入。

味付けはシオ、コショウで味が出る。



もう一品がほしいというのでブタキムチまでも。

そこには鍋に入れるニラも入れた。



そうこうしているうちに昼時になった。

キムチ鍋も作らなきゃともう一つ用意していたコンロに大鍋をセットした。

このコンロは安価だった。

コーナンオリジナルだが1980円。



家でも使えるからと購入しておいた。

ブタバラ肉、ハクサイ、ネギ、ニラ、キムチ、トーフなどなどを3袋のスープにどかどかっと。

そこには中華そばやギョーザも入れる。



蓋をして煮込む。

これが飛ぶように売れていく。

トライアルオリジナルのスープはコクがなかったが不味くはない。

おかわりする人は平らげたカップを持って鍋に集まってくる。

余ったタマゴはタマゴ焼きにしてしまおうと、なんとミヤリイさんがフライパンを持った。タマゴ割りはTさんが受け持った。

片手でポンと割っていく。

慣れた手つきにみんなが驚く。

某店でアルバイトをしていたという。

意外といえば失礼だがタマゴ焼きは美味かった。

タマゴはまだ余っているからと鍋にも入れた。



まろやかな味になって美味くなった。

こうして滝川の渓谷を眺めながらの昼食は昼寝をするまもなく後にした。

ゴミがないことを確認して・・・。

気持ちが良い川は来年もこうでありますように。

そしてこの日も日帰り温泉。

いつもの滝の湯だ。

ここの温泉は匂いがいいし畳部屋でゆっくり休憩もできる。



ありがたい温泉は優待券を貰っていたので500円が300円で済んだ。

ありがたい券だ。

こうして帰路に着いた。

こんぴら館でお土産を買って・・・。

向こう側には神社の鳥居がある。

案内板によれば金刀比羅神社とある。

海の神さんが唐倉山に鎮座するとある。

神社参拝者宛の張り紙があった。

平成23年度より三月祭、モチマキがある十月祭を営むとある。

どうせ書くなら日付けも、と思うのだが・・・。

夜8時、参加者全員が無事に家に着いたと連絡が入った。

その一週間後には二日間に亘って楽しませてくれた十津川に大災害が発生したニュース映像がテレビに映った。

台風12号の影響による豪雨。

それは山を崩し、川を堰き止めた。

次々と映し出される映像に涙がでる。

十津川村野尻は山津波による川の段波で家が押し流された。

五條市大塔町宇井では対岸が山崩れしてそれが何十メートルも高いところにあった崖を家もろとも崩した。

十津川村の長殿もそうだ。

被害地域は広範囲で県内では天川村坪内、南日裏も。川上村では丹生川上大社下の道。

高原に通じる道が寸断された。

宇井は平成16年に大規模な地滑りがあった付近だ。当時の写真が生々しい。

(H16.8.28 J-SH53撮影)

「山が走る」と話す老人。

それは地滑りの速度が異様に早いということだろう。

川沿いにあった道路側が崩壊し、高さは20mもせりあがる。

深層崩壊現象だそうで川を越えて反対側の集落を飲み込んだ。

長殿地区では崩落して土砂が埋まり堰止められた自然湖ができあがっている。

それら土砂ダムは30か所にもおよぶという。

決壊すれば・・、孤立した山間の集落は・・・。

9月8日の木曜日には大塔町支流の赤谷川に溜まった土砂ダムが決壊しそうだと流域の長殿、宇宮原、上野地に避難を指示したという。

それは風屋ダムまで押し寄せるのだ。

赤谷といえばオートキャンプ地。自然観察会で施設に泊ったところだ。

なんということだ。

9月16日には雨が降った。

土砂ダムが決壊の恐れがあるということで災害対策基本法に基づき警戒区域に指定された下流の大塔町宇井、清水、赤谷地区、十津川村長殿、宇宮原、上野地地区、野迫川村北股地区では一切立ち寄れなくなる。

発生から数日後には電話が繋がった民宿津川。

おっとろしかったとねーちゃんは電話口で話す。

住まいの堺に帰ろうとしたが留まった。

風屋の高台に避難していたそうだ。

そこも危ないからもっと上に逃げようと相談していたという。

おやじさん一人にしなくて良かったと・・・。

被害はなかったものの安寧の日々がくるのはいつのことか。

そして次の台風がやってきた。

沖縄付近を迷走していた15号は急に進路を変えて東に向きを変えたのだ。

9月20日も各地で床下浸水など・・・新たな土砂崩れが発生するかもしれない。

21日には本土への影響が必至だとニュースは伝える。

(H23. 8.26 SB932SH撮影)
(H23. 8.26 Kiss Digtal N撮影)