マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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来迎寺イシキの御膳作り

2011年10月10日 08時29分39秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
9月14日に本尊の善導大師の会式が営まれる都祁来迎寺町来迎寺。

会式に供えられる御膳を当番の人と檀家総代たちが前日に作られる。

棚に並べられた御膳の数はおよそ180個。

壮観な様子だが、棚板が浮いているので名札を付ける度にぐらぐら揺れて落ちそうになる。

御膳の野菜はカボチャとズイキ。それにジャガイモもある。

そのままでは立てられないのでカボチャもジャガイモも半切り。

イモには麩を串に挿している。

これらを膳に載せてコメサンを置く。

正方形の平たい板盆は枡ともいう。

それは一度に40枚、50枚とか様々な年代に寄進されたもので、裏面に寄進された人の名が墨書されていた。

一枚は文化十年(1813年)の七月の年代が見られる。

およそ200年前のことだから伝統行事であることには間違いない。

明日のためにライトを取り付け、御膳を並べていく。



一枚、一枚、「先祖代々惣法界菩提」のお札(名札)が張り出される。

統括総代の大字友田、南之庄に来迎寺の地区。

ソト(外)大字の小山戸、多田、白石、甲岡、吐山、相河、針からのお布施(御供)の印だ。

整然と並べられた御膳は明日の善導大師の会式を待つ。

会式は訛ってイシキと呼ばれている。

御膳は本尊と阿弥陀仏に供えられる。

庫裏の仏壇もだ。

幟を立てて幕を張られた。

(H23. 9.13 EOS40D撮影)