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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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腰越観音堂の観音講

2011年10月16日 08時28分55秒 | 山添村へ
山添村の文化財として指定されている木造不空羂索観音立像。

かつては岩屋枡形の山に祀られていた。

「そこにはお堂があって傷んでいた。布目ダムができた後、腰越の会所ができたのでここに遷した。」という。

平成2年のことだそうだ。

仏像は牛ケ峯と腰越、津越で管理していたが、牛ケ峯はダム湖ができて村から全戸が奈良市内に移住された。

当時の牛ケ峯、腰越、津越はそれぞれ7戸、13戸、11戸だった。

その後は腰越、津越で祀って観音堂を建てた。

この日はその観音さんを拝礼する観音講の日。

腰越、津越の村人がやってくる。

お堂の扉を開けてお供えをする。

お参りをする日は18日であったが、できるだけお参りをし易い日曜日になった。

線香やローソクを灯して参拝者一同が手を合わせる。



長老の導師がおられたころは観音経の念仏を唱えていたそうだが、それをすることもなく参拝を終えた人たちは会所にあがった。

お下がりのお酒でいただくパック詰め料理。

それは大橋の商店に注文したお弁当はまるで手作りのようである。

集まる人数は来てみないと判らないから多めに頼んでいると話す年預(ねんにょ)さん。

お酒を注ぐのに忙しく振舞われる。

「昔はカマボコで飲んでいた」と話すAさん。

その会所には氏神さんを祀っている春日若宮神社だ。

大正二年に杉原、津越、腰越、牛ケ峰の氏神さんを北野の美統(みすまる)神社に合祀された一つであるが村人は今でもここで祀っている。

12月には春日大社のおん祭と同じ日に「おんまつり」をしているという。

(H23. 9.18 EOS40D撮影)