マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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大塩観音寺観音講

2011年10月07日 07時36分32秒 | 山添村へ
寺総代が前日に作ったヨモギモチは大重(おおじゅう)箱に入れて祭壇に供える。

マメの煮もの、キョウリやコウコの香物、コーヤドーフ、シメジの吸い物にご飯を揃えた御膳も供える。

本来は17日であったが参拝しやすい日曜日に行われている山添村大塩の観音寺の観音講。

総代とドウゲ(胴下)の役員たちは参拝者を待つ。

稲刈りが始まった大塩。

忙しい時期だけに来る人は少ないという。

ローソクと線香は絶やさず夕方までこうして勤めているという。



この日の観音講には涅槃の掛け図が掲げられる。

時代は不明だが表装は奇麗に張り替えられている。

それを納めた木箱には墨書があった。「奉喜進涅槃像大和国山邊郡大塩村観音院常住為妙覚菩提成 貞享卯丁 願主 二月十五日」と。

貞享四年といえば西暦で1687年にあたる。

320年以上の前の涅槃図であるが、3月の釈迦念佛講でも掲げられる。

この日の観音講にも掲げられるのは「何故なのか、判らない」と総代は話す。

(H23. 9.11 EOS40D撮影)