この日は朝から写真展の設営だった。
初めてのことだけに思ったよりも時間がかかった。
ある程度どころか設計図まで作って決まりの場所に直線を描く。
その線は単なる紐である。
それに家庭用品のスプーンを重し代わりに括って垂らす。
これで垂直がわかる。
水平は天井部分にあたる処に印。
そこから定量のメモリをとって印をする。
赤い印は8枚組を水平に保つためにほぼ正確な位置に印をする。
両側と中央部にも垂らした紐がある。
それぞれが定量。
それに沿って水平に張った紐に合わせて貼付け固定材を壁打ち。
写真額の裏面にも材を貼る。
両者をくっつけるのは両面テープ。
底部にあたる部分を虫ピンで止める。
ただそれだけなのだが時間がかかった。
設計図はそれでよかったのだが、計算通りにならないが世の常。
一人でできると思っていたが無理がある。
そう汲み取っていた写真家Kさんが助け舟。
パネル作りから随分と協力してくださった。
午後はKさんの希望を叶えたく東山中に繰り出した。
行先は山添村の室津。
田楽系の神事芸能を撮らせていただいたトウヤ家を目指す。
室津の神事芸能を取材したのは平成18年10月15日。
詳しいことも知らずに当時お世話になっていた奈良女子大学の武藤康弘(現在は教授)とともに行動していた。
氏神さんへのウタヨミ奉納を終えた渡り衆はトウヤ家に戻っていく。
講師に言われるままについていった。
渡り衆はトウヤ家に着くなり座敷でオドリコミの作法をしていた。
予測をしていないから何が始まったのか、わからないうちに作法は終わった。
その一瞬はなんとか撮れた。
それもフイルムである。
当時の撮影はフイルム機だった。
屋内であったが絶えず動き回る作法が撮れた。
感謝の気持ちもあって、平成21年9月28日に発刊した初著書の『奈良大和路の年中行事』に掲載させていただいた。
発刊されて間もないころにお礼に著書を献本した。
トウヤを務めたUが喜んでくれはった。
それから丸7年も経ったU家を訪れる。
屋内から出てこられた奥さん。
その節はありがとうございましたと今でも覚えてくださっていた。
ありがたいことである。
今年のトウヤを務めるのはなんと、なんとの室津の宮司さんだった。
それなら話は早いと思って里道を下る。
そこは始めて通る道。
下っていく途中に目にした構造物。
これはなんであろうか、である。
構造物といってもクリの木のような樹木に竹竿を水平に架けているだけである。
樹木は2本。
その右側には二本の木材で足を組んでいた。
そこに当てて右手の樹木に黒いアンテナ線のようなもので括っていた。
それで固定している構造物はなんとなく何かを干す道具であるように思った。
付近を歩いて探してみた。それより少し上にあった竿に稲架け。
この場は4本の樹木が並んでいた。
そこにそれぞれPP紐のようなもので縛って固定していた。
竿を架けるには丁度いい樹木であるが、このような在り方を見たのは始めてだ。
後日に聞いた室津のハザカケ。
風景写真家のYさんがいうにはここ室津の特徴であるらいい。
(H28.10. 1 EOS40D撮影)
(H28.10.15 EOS40D撮影)
初めてのことだけに思ったよりも時間がかかった。
ある程度どころか設計図まで作って決まりの場所に直線を描く。
その線は単なる紐である。
それに家庭用品のスプーンを重し代わりに括って垂らす。
これで垂直がわかる。
水平は天井部分にあたる処に印。
そこから定量のメモリをとって印をする。
赤い印は8枚組を水平に保つためにほぼ正確な位置に印をする。
両側と中央部にも垂らした紐がある。
それぞれが定量。
それに沿って水平に張った紐に合わせて貼付け固定材を壁打ち。
写真額の裏面にも材を貼る。
両者をくっつけるのは両面テープ。
底部にあたる部分を虫ピンで止める。
ただそれだけなのだが時間がかかった。
設計図はそれでよかったのだが、計算通りにならないが世の常。
一人でできると思っていたが無理がある。
そう汲み取っていた写真家Kさんが助け舟。
パネル作りから随分と協力してくださった。
午後はKさんの希望を叶えたく東山中に繰り出した。
行先は山添村の室津。
田楽系の神事芸能を撮らせていただいたトウヤ家を目指す。
室津の神事芸能を取材したのは平成18年10月15日。
詳しいことも知らずに当時お世話になっていた奈良女子大学の武藤康弘(現在は教授)とともに行動していた。
氏神さんへのウタヨミ奉納を終えた渡り衆はトウヤ家に戻っていく。
講師に言われるままについていった。
渡り衆はトウヤ家に着くなり座敷でオドリコミの作法をしていた。
予測をしていないから何が始まったのか、わからないうちに作法は終わった。
その一瞬はなんとか撮れた。
それもフイルムである。
当時の撮影はフイルム機だった。
屋内であったが絶えず動き回る作法が撮れた。
感謝の気持ちもあって、平成21年9月28日に発刊した初著書の『奈良大和路の年中行事』に掲載させていただいた。
発刊されて間もないころにお礼に著書を献本した。
トウヤを務めたUが喜んでくれはった。
それから丸7年も経ったU家を訪れる。
屋内から出てこられた奥さん。
その節はありがとうございましたと今でも覚えてくださっていた。
ありがたいことである。
今年のトウヤを務めるのはなんと、なんとの室津の宮司さんだった。
それなら話は早いと思って里道を下る。
そこは始めて通る道。
下っていく途中に目にした構造物。
これはなんであろうか、である。
構造物といってもクリの木のような樹木に竹竿を水平に架けているだけである。
樹木は2本。
その右側には二本の木材で足を組んでいた。
そこに当てて右手の樹木に黒いアンテナ線のようなもので括っていた。
それで固定している構造物はなんとなく何かを干す道具であるように思った。
付近を歩いて探してみた。それより少し上にあった竿に稲架け。
この場は4本の樹木が並んでいた。
そこにそれぞれPP紐のようなもので縛って固定していた。
竿を架けるには丁度いい樹木であるが、このような在り方を見たのは始めてだ。
後日に聞いた室津のハザカケ。
風景写真家のYさんがいうにはここ室津の特徴であるらいい。
(H28.10. 1 EOS40D撮影)
(H28.10.15 EOS40D撮影)