アメリカの映画人はこういうスポーツコメディを作るのがうまい。配役にジーン・ハックマンを据え、人気のあるキアヌ・リーヴスを前面に出して制作費の回収に躍起なっているのが手に取るように分かる。おそらく大儲けとまではいかないが、何とか採算はとれたのだろう。
アメリカの三大プロ・スポーツの一つフット・ボールが題材だ。話はこうだ。レギュラー・シーズンの終盤、プレイ・オフに3試合を残して待遇に不満の選手会がストに突入した。
オーナーからジミー・マクギンティ(ジーン・ハックマン)にリプレイスメント、いわゆる代替選手で残りの試合を戦って欲しいと依頼される。力のあるクォーターバックだったがここ一番に弱いと言われて引退していたシェイン・ファルコ(キアヌ・リーヴス)を中心に見事プレイ・オフに進出するという成功物語である。
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日本でスポーツものといえば、イコール根性物語になって、悲壮感と涙がほとんどだが、この映画はコメディ仕立てではあるが、爽やかの中にキアヌ・リーヴスとブルック・ラングトンの恋がローリング・ストーンの曲に乗ってロマンティックな雰囲気を醸し出している。
背景音楽もローリング・ストーン、ポリス、クイーン、ドナ・サマーなどで、陽気にまたしっとりと色を添えている。
監督 ハワード・ドゥイッチ1950年9月ニューヨーク生まれ。
キャスト キアヌ・リーヴス1964年8月レバノン・ベイルート生まれ。’94「スピード」のヒットで人気を得、’99「マトリックス」でトップ・スターの地位を獲得。
ジーン・ハックマン1930年1月カリフォルニア生まれ。’71「フレンチコネクション」でアカデミー主演男優賞を受賞、‘92「許されざる者」でアカデミー助演男優賞を受賞した実力派俳優の一人。
ブルック・ラングトン1970年11月アリゾナ州クーパーマイニングタウン生まれ。サンディエゴ州立大学卒業後、モデルにもなり日本で働いたことがある。’89テレビ・シリーズ「デイウォッチ」から俳優業が始まる。どういうわけか出演作が少ない。
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