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映画「パルプ・フィクションPulp Fiction’94」劇場公開1994年9月

2010-11-24 06:47:38 | 映画

              
 この映画を見逃していたとは、恥かしいし偉そうに映画の感想を書く資格がない様に思う。とにかく観終わって、おお、面白い! と思わされる。
 それにしてもテーマはなんだったんだ? 暴力? ワルの世界も実力主義? まあ、冒頭、断り書きがしてある。

「パルプ(1)柔らかく湿った形状のない物体。(2)質の悪い紙に印刷された扇情的な内容の出版物」と。だからこれは質の悪い扇情的な創作物で低俗以外なにものでもない。監督をしたクエンティン・タランティーノや出演のジョン・トラヴォルタやサミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン、ブルース・ウィリスもその辺を承知していて存分に存在感を示しているように見えた。
 久しぶりの復帰となったジョン・トラヴォルタやサミュエル・L・ジャクソンの殺し屋二人組の饒舌かつ卑猥でくだらないセリフをさも真面目腐って演じている。一昔前なら絶対に目にしない単語が出てくる。セリフの英語もファックで埋め尽くされている感じだ。

 元締めのボス、ヴィング・レイムスの指示で動くジョン・トラヴォルタとサミュエル・L・ジャクソン二人組みの殺し屋。ティム・ロスとアマンダ・プラマーのちんぴらギャング。八百長試合を引き受けた根っからのファイターだが峠を越えたボクサー、ブルース・ウィリスは約束違反で追われる身になる。死体をクリーンアップするハーヴェイ・カイテル。

 のめり込んだ小説の一ページ、一ページをめくる様に楽しませてくれた映画だった。後半ジミー役でこの映画を監督したクエンティン・タランティーノが出てくる。演技の勉強をしただけあって流れるようなセリフを一気に吐き出していた。明瞭な発音とよく通る声の持ち主だった。’94アカデミー賞作品賞にノミネートされている。

監督
クエンティン・タランティーノ1963年3月テネシー州ノックスヴィル生まれ。

キャスト
ジョン・トラヴォルタ1954年2月ニュージャージー州イングルウッド生まれ。一時期の低迷を脱しての復帰作。航空機好きでボーイング742-400の副操縦士の免許を持ち、自宅には2機のジェット機と数機の軽飛行機を所有。それらを飛ばすための滑走路まであるという。なんとも日本では考えられないスケールの大きさ。
サミュエル・L・ジャクソン1948年12月ワイントンDC生まれ。’91「ジャングル・フィーバー」でカンヌ映画祭助演賞を受賞。’94「パルプ・フィクション」で一気に注目される。
ユマ・サーマン1970年4月マサチューセッツ州ボストン生まれ。本作でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、その後小品に出ていたが、’03「キル・ビル」で復帰する。二児の母。

 その他にハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス、アマンダ・プラマー、マリア・デ・メディロス、ヴィング・レイムス、ブルース・ウィリスなど
コメント
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