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結婚に「トイレの証明写真」を義務付けとニューズウィーク日本版

2013-06-12 16:04:41 | 時事

 「トイレの証明写真」? 一体どういうことなんだろう。 と首をかしげる。

記事は次のように書かれていた。(一部引用)
『屋外排泄が一般的なインドでは「トイレ持ち」の男は結婚に有利。深刻なトイレ不足の解消にも一役買っている。自分たちと同じように、女性もトイレを使う必要があるなんて信じられない。それがインドの男たちの考えだ。
 インドでは女性が公共トイレを使う場合、お金を払わなければならないことがほとんどだ。もちろん男性ならそんなことはない。ムンバイの中心部にある公共トイレは、女性用より男性用のほうがずっと多い。

 英字日刊紙タイムズ・オブ・インディアによれば、インド中部マディヤプラデシュ州のセホーレでは、自治体主催の合同結婚式に参加する新郎は自宅トイレの横でポーズを取った写真を持参することが義務付けられている。
 
 インドでは屋外で排泄をするのが非常に一般的で、この国に来た観光客が最初に目にする光景の一つだ。列車の往来が激しい線路沿いでも、線路脇の側溝や斜面でも人々はうずくまっている。通り過ぎる列車の傍で、顔までサリーをまくり上げて用を足す女性もいる。
 
 5つ星ホテルの近くのビーチをちょっと歩くと、砂浜がトイレになっている。デリーやムンバイのような混雑した都市でも、スラムの住民が空き地やゴミ捨て場を臨時トイレとして使っている。ムンバイでは用足しの最中にヒョウに襲われる人もいる。
 
 健康に及ぼす影響は深刻だ。WHO(世界保健機関)によれば、約6億2600万人のインド人が屋内トイレを利用できずにいる。その数は、「トイレなし人口」2位以下の18カ国の合計の2倍以上だ。何トンもの排泄物が下水道で処理されることなく、給水システムにしばしば流れ込み、下痢などの病気を引き起こす(インドでかかる病気の約10%は、危険な水や不衛生が原因となっている)。
 
 しかしセホールの政策から分かるように、最近のインドはこの問題に真摯に取り組んでいる。ジャイラム・ラメシュ農村開発相の下、インド政府は10年以内に屋外排泄を撲滅するという目標を掲げる。
 
 それでも状況の深刻さと悪化する水不足のせいで問題はなかなか改善されず、新たな排泄物処理技術の開発がどうしても必要だ』

世界25億人がいまだトイレのない暮らし、深刻な身の危険もとCNNも記事。
 英慈善団体のウォーターエイドによると、トイレがない地域はアフリカのサハラ砂漠以南とアジアの国が大半を占め、アジアの人口の半分以上は不衛生な環境に置かれているという。こうした地域の住民は、地面や川や道路脇などの屋外や、不衛生な施設などで用を足すほかない。
 
 世界銀行の推計では、こうした衛生問題の代償はアフリカ諸国で年間55億ドル、インドでは538億ドルにも上る。一方、世界トイレの日の推進団体によれば、衛生設備はコスト効率が極めて高く、1ドルの投資に対して5ドルの見返りがあるという。世界のトイレ危機の解決は、強力な政治的リーダーシップと、衛生インフラおよび教育への投資にかかっていると同団体は訴えている。

 さて、私の認識も甘い。家屋にはトイレがついているものと思い込んでいた。テレビや冷蔵庫があるにもかかわらずトイレがない。しかも女性用がない。公共のトイレなら女性用、男性用があっても構わないが、住まいにまで区別するとは想像を絶する女性蔑視だ。こういう感覚は一朝一夕に変わるはずもないから、教育で変えるしかないのだろう。

 さて、わが国の総理大臣は自らセールスに精を出している。外国訪問の大きな目的の一つという印象だ。原子力発電や新幹線形の鉄道輸出、それに道路やライフラインなどに積極的に見える。
 こういう国を挙げてのセールスは、日本は中国や韓国に遅れを取っているといわれている。積極的にやったらいいと思う。

 スリランカで今年高速道路が開通した。この道路は、日本と中国の援助で出来たものだ。そこを走ったスリランカの人に聞くと、中国が作った道路は波が打っていたという。すぐに改修されたらしいが。

 日本製の道路は滑らかで快適だったそうだ。日本の技術力は、現場力と共に世界のトップクラスだ。特に現場力が優れていると聞く。そろそろ日本もこの劣悪なトイレ事情の改善と教育に力を入れてもよさそうに思えるが。
   
コメント
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