以前からスーツ姿にパンツ・スタイルが増えたようだと思っていた。洋画を観ても働く女性、弁護士、検事、管理職、テレビ界などの女性で、総じて黒いスーツのパンツ・スタイルに白い独特にデザインされたブラウスという姿に新鮮味と爽やかなお色気も感じていた。
ブラウスの着こなしが第二ボタンまで外して胸元を開き、そこへ小ぶりのネックレスをさりげなく見せるという憎らしい演出も効果的だ。それに靴のヒールを加味すると脚も長く見せられる。日本人にはうってつけのスタイルだろう。
これに関連する記事を見つけた。それによると1960年代にヨーロッパの高級ブランドがパンツルックの女性用スーツを発表。1970年代にはアメリカでもパンツスタイルを取り入れる女性が増える。
1990年代に至り日本国内の婦人服ブランドでパンツスーツがヒット。2000年には、終業後のデートや合コンも踏まえた装いが浸透。紳士服店が女性用スーツを作り始める。
つまり仕事でも日常生活でも着られる“着回し”の利く衣料品ということ。それにバブル崩壊後の景気低迷も重なり、制服や更衣室がなくなり女性であっても通勤スタイルのまま仕事をするという事態になった。
考えてみれば、これは男と同じ勤務スタイルになっただけだ。男はスーツにネクタイ。スーツは毎日変える必要もない。せめてワイシャツとネクタイで変化をつけるぐらいだ。
女性もスーツスタイルならブラウスとネックレス、時には化粧も変化の材料になるかもしれない。イヤリングはつけないほうがいい。
女性も毎朝服選びで悩まなくてもいいように思うが。衣装持ちの女性には不満かもしれない。でも、私は女性のスーツ姿には好感が持てるよ。