goo blog サービス終了のお知らせ 

Wind Socks

気軽に発信します。

なんでもやり直しが出来ればいいけど…「アバウト・タイム~愛おしい時間について~’13」

2015-05-01 18:11:01 | 映画

               
 「ああ、あれをこういう風にすればよかった」と思うのは、何度も経験すること。男女関係で言えば、あの言葉が訂正できればというのがある。不用意な言葉で彼女を失う。

 イギリス南西部コーンウォールに住むティム(ドーナル・グリーソン)は、父(ビル・ナイ)から一家に与えられた魔法の話をする。「お前だけに話す、誰にも言うな」暗いクローゼットの中で拳を作って訂正したい場面を思い浮かべるというもの。いわゆるタイム・トラベルということ。

 大晦日の午前12時、日付が変わるとき男女がキスを交わす慣わしがある。ティムはパーティ会場で隣の女性に握手をしてしまった。女性は失望したような風情。落ち込み悩んだティムは、この魔法を使って再現、キスができた。女性も大満足。

 ある時点まで戻るというのを繰り返すが、メアリー(レイチェル・マクアダムス)との結婚や妹キットカット(リディア・ウィルソン)の再生にはタイム・トラベルでなく真の情愛が必要だという教訓めいたお話だった。

 レイチェル・マクアダムスの可愛さが目立った映画だった。適度にエッチで適度にほろ苦い映画でもあった。

 実は映画とは別の問題で気づいたことがある。それは高校生の英会話力が中学生程度だと新聞に載っていた。なぜだろうと考えたとき、学ぶ英会話にも問題があるだろうし、使う場所がないということも問題だろう。使う場所がないのは現状ではどうしょうもない。学ぶ英語については工夫の余地がありそうだ。

 そこでこういう映画を教材に使ったら楽しく憶えられるのではないか。一例としてこういうのがある。レイチェルとティムは同棲している。そこへアメリカから両親が訪ねてくる。初対面でティムの説明「Yes, Yeah, but no oralsex, I promise you」それを聞いた父親が「I beg your pardon?」少し厳しい語気で問う。「What?」と直截的でなく年齢や地位に見合った言葉といえる。父親としては、あからさまな性の表現にいい気はしない。

 それにティムが初恋の女性と道でぱったりと出会う。女性が「Oh, my god. Tim」Timの語尾を上げる声音で尋ねる。こういうのは英会話教室では教えてくれないだろう。

 映画のDVDは、愛を語るとか喧嘩をするとか、状況に合わせた言葉とかいろんなことが学べるという利点がありそうだ。気に入った映画の字幕を英語にして何度でも観る。難しい単語が出ないし、案外効果があるかも。
         
         
         
         
監督
リチャード・カーティス1956年11月ニュージーランド生まれ。

キャスト
ドーナル・グリーソン1983年5月アイルランド、ダブリン生まれ。
レイチェル・マクアダムス1978年11月カナダ、オンタリオ州生まれ。
ビル・ナイ1949年12月イギリス生まれ。
リディア・ウィルソン1984年ロンドン生まれ。