22日、読売新聞夕刊の記事では、益城町の保健福祉センター「はぴねす」の実情を伝えると共に、雑魚寝からの脱却を訴える内容となっている。
「そこでは室内だけでなく廊下や階段も埋め尽くされている。昼夜を問わず硬い床に薄い毛布を敷いて雑魚寝している人が多い状態だ。ぐったりと横たわる高齢者の脇を、ひっきりなしに人が通る」この短い文章だけでも悲惨な状況が見て取れる。
寝不足、便秘、食欲不振など一挙に襲い掛かってくる。私なんかはとても耐えられない。幸いキャンプ用のテントがあるから、震災を受けたら近くの野原か神社の広場などでの避難生活になるのだろう。
記事の終わりには「国際的な基準では、緊急時の避難場所は1人当たり3・5平方メートル(1坪は3・3平方メートルで畳2畳分。1坪ちょっとの広さになる)の面積を確保することが求められるが、その半分程度しかない避難所も多い。海外ではテントやトレーラハウスを大量に運び込むのが普通だ。日本でも体育館での雑魚寝からの脱却を本格的に目指さなければならないと、強く感じる」と結んである。
仮設住宅も現状でいいのだろうか。道路の復旧も遅々として進まない。土砂の崩落による道路遮断など、あんな小さな重機では一日で、あるいは一晩でできるわけがない。政治家や官僚は、180度の発想の転換が必要だろう。