ハリウッドの映画界が贈るテレビ映画と言ってもいいのかな。個性派のマシュー・マコノヒーとウディ・ハレルソンが対照的な刑事を演じて、大喧嘩の末最後はハッピーとなる映画。どんどん感情移入して目が離せなくなる。
この二人、製作にも関与していて力が入ったのだろう。第66回プライムタイム・エミー賞で監督のキャリー・フクナガが監督賞ドラマシリーズ部門を受賞。マコノヒーとハレルソンがドラマ部門作品賞に、ピゾラットが脚本ドラマ部門にノミネートされた。ちなみにプライムタイム・エミー賞というのは、主に夜間番組を対象としたエミー賞のカテゴリとのこと。
1995年、ルイジアナ州の田舎町で全裸の女性変死体が発見される。ラスティン“ラスト”コール(マシュー・マコノヒー)とマーティン・ハート(ウディ・ハレルソン)の二人が事件を担当する。
ハートは地元民で妻マギー(ミッシェル・モナハン)と娘二人の家庭がある。しかし、ハートは、捜査で遅くなると言いながら、検事補の女性とよろしくやっている。マギーも感づいているようで夫婦仲がギクシャクしている。
一方、テキサス州から転勤してきたコールは、現在独り身で麻薬組織へ潜入捜査の経験もあり、大型のルーズリーフ式のノートを携え克明にメモしていく。かなり出来る男だが、テキサス訛りというか、ねっとりとした口ぶりと哲学的な言葉で相手を苛立たせる。それに嵌るハートと口喧嘩が絶えない。
で、物語のほうは無理にハッピーエンドに持ち込んだように見える。それにコールとマギーが性交渉する場面があるが、お茶の間で鑑賞するテレビ放送にはそぐわない気がした。それを気にしなければ、極上の刑事物だ。観て損はない。
監督
キャリー・ジョージ・フクナガ1977年7月カリフォルニア州オークランド生まれ。
脚本
ニック・ピゾラット1975年10月ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれ。なお、ハヤカワ・ミステリーで「逃亡のガルヴェストン」が刊行されていて、あわせて読むといいでしょう。
キャスト
マシュー・マコノヒー1969年11月テキサス州ウバルデ生まれ。’13「ダラス・バイヤーズ・クラブ」でアカデミー主演男優賞受賞。
ウディ・ハレルソン1961年7月テキサス州ウッドランド生まれ。
ミッシェル・モナハン1976年3月アイオワ州ウィスロップ生まれ。
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