都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

CDを買う、懐かしいLPのや、欠けている盤など

2013-10-18 02:28:09 | 芸術
Mahler, Brahms & Tschaikovsky Symphonies, Mozart Pinano Concertos などボックス物を買いこむ。LPで馴染んだKlempererやMonteauxに加え、BernsteinのMahlerの全集をまずは聴き始める。

同年代のクリムトの絵は、きらびやかでかつ不気味な印象を持っている。近年、相変わらず好きではないが、面白いと思い始めた。それもあり同年代で似た印象のMahlerを聴いてみようと思った次第だ。しかし、20世紀初めの近代古典音楽で構成が多様だが、テーマやつながりが感じられない。音は面白いが、ものにより気分が暗くなり飽きる。

やはり、MahlerよりMozart, Mendelssohnが好みなのは聴くと単純だが多彩なのは整理されているからだろうか。Mahlerはオーディオ的には面白く、細かく塗り込めたようなクリムトの画風に通じる多彩さがあるが、これをうるさくも感じる。絵画ではセザンヌ、ゴッホ、ピカソ(ついでにルノアール)好きでは到底クリムトを楽しむところまでいかないのかもしれない。

Mahlerの後世代のBartókは違和感もなく好きだ。年代というより作風の違いだろう。また、Mahlerの人生も波瀾万丈で妻のAlma Maria Mahler-Werfelの生涯にも驚く。その弟子がBruno Walter、間接的な弟子が愛聴するOtto Klempererだ。

 嬉しい誤算は、Otto Klempererのリマスター盤の音質が良いことだ。しかも400円/枚だ。シリーズ全巻そろえようかと思ったくらいだ。一番高いのは中古のMonteux Tschaikovskyだった。懐かしい名盤だが廃盤のようだ。このCDを聴くと学生時代を思い出した。あの頃の下宿の部屋、フィリップスのスピーカーデンオンのアンプPMA235、マイクロのMA505、カートリッジのオルトフォンMC20(当時は革新的新製品)を思い出す。

Monteux Tschaikovskyの音楽は懐かしいボストン・シンフォニーで音色も良い。ゆったりで大きいつかみだ。やはり良い。その後の指揮者の小沢征爾も同じような指揮(エラート)を感じる。(整理と統一はある、しかしボストン・シンフォニー伝統もあったかもしれない、これも好きだ)
この音色はまたボストン・シンフォニーでの体験を思い出した。愚妻の若い頃の姿、初めてのクリスマス・ツリー、MITコミュニティ。楽しんだファニュイル・ホール・マーケット・プレイスと大晦日の屋台のフィリー・ドッグ。

気に入らないのはCDの途中で音楽が切れ、次のCDにつながる点だ。枚数は減るが面倒だ。まあLP時代のことを思えばなんともないが。合理性が不便につながる例だ。

 秋の夜の楽しみができた


コメント
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