都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

かつて誰も調べなかった100の謎(堀井憲一郎):週刊文春連載の抜粋、楽しめる

2013-10-22 05:28:10 | マクロ経済
文春の連載でもともとは「ホリイのずんずん調査」だ。その抜粋と加筆。
人海戦術(早稲田の漫画研究会がアルバイト参加)による「人のやらないテーマ」の調査だ。読み返して感心したものは
・ロンゲ白いヘアバンド、リュック、ジーンズ、スニーカーで「予約なし」で高級寿司食べ歩き(小肌、烏賊、穴子、鯛、中トロの10貫とビール1本):5千円から1万4千円で食べられる。(あのミシュランなどで神格化された次郎も当時入れたとはと文中にある)高いと言えば高い(一貫500円以上だ)

・吉野家のつゆだくが許せない、普通に注文した牛丼のつゆの多さをレベル0(好ましい)から7(つゆだらけ)に分類。154店のうち5店が好ましいレベル0だった。食べ方も、縦切りか上からか、混ぜるか、卵はどうかけるかなどの分析もある。

・鰻屋で出てくるまでの時間も面白い。鮨の美味さの比較よりも、鰻の「美味い店」が明確だというのとお店について賛成だ。(差が大きいし、美味い店は仕事が違う)

・食事の時に左手を添える芸能人を「とんねるずの食わず嫌い王」で分析。茶碗を手で持たない人と橋の持ち方が「ばってん」でうまく使えない人に多いとのこと。藤原紀香、堺正章、加えて中森明菜とは意外だ

・大学の単位を「取る」から「来る」にかわったのは97年ごろから。やぼったいから、思いがけない高い
評価は「取れた」

・バブルの最中はだれもバブルと言っていなかった。株価下落に転じた90年から使われる。その前は狂乱地価、当期狂乱や「ヒミコ景気」などがキーワードだったとは、終わってから「バブル」と気づくのがよくわかった。

その他、ミステリ本の重さの変遷、79年のから「子」とつく女性が半分以下、京都五花街の茶屋、芸妓、舞子の人数・件数の変遷など考現学のようで面白い。また、星一徹はちゃぶ台返しをしていないうえ、Vサインの先達のようだ。(知らなかった、ついでに「コンダラ」もあれば良かった)

 お手元にあると読み返して楽しめる、楽しい調査で「あの頃は」と思える


コメント
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