当方は物凄く「色街」研究が好きだが、登楼したことはない。一種の憧れである。また、都市計画の新規分野として研究者を育てようとしているが気概と実践、調査のできる若手がいない。
閑話休題、碩学の暇に任せた趣味の調査で「パリ 娼婦の館 メゾン・クローズ」の続編で、商業化のパリと物欲、お金を稼ぐ売春と、性欲を描いており人生必読の書だ。
知見は:
・消費資本主義→女性の物欲→主婦以外は娼婦 「社会と売春の関係の研究」
・公認「メゾン・クローズ({精液の排水溝})」→新パリ、地価上昇、良質の娼婦が居ない、公認売春への否定的世論→閉店に
・商品がデパートの出現で「必要から欲望」に→疑似恋愛的素人との「愛」がある娼家への転換
・ウエイトレスの売春(ブラッスリー)、パートタイム斡旋(メゾン・ド・ランデブー、, メゾン・クローズの新業態→メゾン・ウヴェルト(娼婦は下宿代のみ、女将、客それぞれが安上がり))→「入店自由、定価販売、返品自由」のデパート型への転換、さらにブランド・ショップ集合体のパルコへの移行と同じで規制緩和と自由主義
・「いきなり」セックスより、都会の孤独を癒す「普通の女の子」
・売春の場としての商業空間、パレ・ロワイヤル(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%AB 拱廊、回廊)、からパサージュ(アーケード街)へ
・「閉じられた空間の開放性」は室内と室外空間のボーダー・ゾーン(当方の91年に定義した「半屋内空間」 https://docs.google.com/file/d/0By9_5eJBeiyQQS1xVVA4dkFRaW8/edit P57,58 と同じだ)
・パサージュは商品陳列、娼婦も見かけが大事、結婚が一生を支配、フレンチ・カンカン(カドリーユ・ナチュラリスト)は元気の表現のパフォーマンス
・日本男性の欧米歓楽街案内は傑作、昭和4年の内務省がエロ・グロ・ナンセンスの検閲を方向転換
・酒井潔 「巴里上海歓楽郷案内」
・道家薺一郎 「欧米女見物」
・島洋之助 「貞操の洗濯場」、「童貞の機関車」
・日本のピンクサロンや「生殺しパブ」は売春防止法以降、フランスはセックス、二階があるのは旧ゴールデン街と同じ(そうか!)
・昔からあった出会い系サイトとしての広告
・高級娼婦はタナトス(秘めたる破滅願望)のある男を滅ぼす、入口男とバイパス女(レズ)→この分析はすごいファム・ファタルは男が磨き、男が落ちぶれる、傾城はいつの世にも
・レズビアンでも娼婦は成長
・ヒモの役割:労働としてのセックスの対極は愛あるセックス、貢ぐために働くという動機づけ、「愛している」という幻想、つまりは愛への飢餓、「殴り営業」がヒモのコツ、DVの後の仲直りが「甘美」、「M女」
・飾り窓の女→中間的位置付け、人通りが多いがそれなりのサイン
我が国では盛り場であった宗教の場所と岡場所、例えば浅草などが関連していた。名物、門前市、岡場所の順序なのだろうか。娼婦、待合、仕出し・料理屋の三業の関係についてパリを参考にさらに考えたい。それしにしてもどなたか都市計画か都市経済の若い方、研究しないか。前人未到ですぐ大家になれるぞ
閑話休題、碩学の暇に任せた趣味の調査で「パリ 娼婦の館 メゾン・クローズ」の続編で、商業化のパリと物欲、お金を稼ぐ売春と、性欲を描いており人生必読の書だ。
知見は:
・消費資本主義→女性の物欲→主婦以外は娼婦 「社会と売春の関係の研究」
・公認「メゾン・クローズ({精液の排水溝})」→新パリ、地価上昇、良質の娼婦が居ない、公認売春への否定的世論→閉店に
・商品がデパートの出現で「必要から欲望」に→疑似恋愛的素人との「愛」がある娼家への転換
・ウエイトレスの売春(ブラッスリー)、パートタイム斡旋(メゾン・ド・ランデブー、, メゾン・クローズの新業態→メゾン・ウヴェルト(娼婦は下宿代のみ、女将、客それぞれが安上がり))→「入店自由、定価販売、返品自由」のデパート型への転換、さらにブランド・ショップ集合体のパルコへの移行と同じで規制緩和と自由主義
・「いきなり」セックスより、都会の孤独を癒す「普通の女の子」
・売春の場としての商業空間、パレ・ロワイヤル(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%AB 拱廊、回廊)、からパサージュ(アーケード街)へ
・「閉じられた空間の開放性」は室内と室外空間のボーダー・ゾーン(当方の91年に定義した「半屋内空間」 https://docs.google.com/file/d/0By9_5eJBeiyQQS1xVVA4dkFRaW8/edit P57,58 と同じだ)
・パサージュは商品陳列、娼婦も見かけが大事、結婚が一生を支配、フレンチ・カンカン(カドリーユ・ナチュラリスト)は元気の表現のパフォーマンス
・日本男性の欧米歓楽街案内は傑作、昭和4年の内務省がエロ・グロ・ナンセンスの検閲を方向転換
・酒井潔 「巴里上海歓楽郷案内」
・道家薺一郎 「欧米女見物」
・島洋之助 「貞操の洗濯場」、「童貞の機関車」
・日本のピンクサロンや「生殺しパブ」は売春防止法以降、フランスはセックス、二階があるのは旧ゴールデン街と同じ(そうか!)
・昔からあった出会い系サイトとしての広告
・高級娼婦はタナトス(秘めたる破滅願望)のある男を滅ぼす、入口男とバイパス女(レズ)→この分析はすごいファム・ファタルは男が磨き、男が落ちぶれる、傾城はいつの世にも
・レズビアンでも娼婦は成長
・ヒモの役割:労働としてのセックスの対極は愛あるセックス、貢ぐために働くという動機づけ、「愛している」という幻想、つまりは愛への飢餓、「殴り営業」がヒモのコツ、DVの後の仲直りが「甘美」、「M女」
・飾り窓の女→中間的位置付け、人通りが多いがそれなりのサイン
我が国では盛り場であった宗教の場所と岡場所、例えば浅草などが関連していた。名物、門前市、岡場所の順序なのだろうか。娼婦、待合、仕出し・料理屋の三業の関係についてパリを参考にさらに考えたい。それしにしてもどなたか都市計画か都市経済の若い方、研究しないか。前人未到ですぐ大家になれるぞ