都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

大阪のカジノ(IR)を嗤う:交通インフラの事業費はどこから出るのか

2014-10-30 05:42:31 | 都市開発
カジノまでの交通整備は3案あり、JR桜島-夢洲(約6km:概算の整備費約1, 700億円)、京阪中之島-夢洲(約11km:同約3, 500億円)、市営地下鉄中央線コスモスクエアから夢洲への延長(約3km、同約540億円)。

 540億円として。、2%20年均等返済で毎年33億円となる。仮に、年間1,000万人が往復しても、一人当たり165円の増収が必要だ。しかも、鉄道の分担率を考えると不可能に近い。その理由は、片道の輸送が多く、通過の乗降客が見込めない、連休や曜日や時間のピーク性が高く安定していない、社会的にカジノのための公共投資について正当性の実証が不可欠だ。フェスティバル・ゲートやWTC、ATCの二の舞をするつもりではないだろうな。

 また、カジノやIRといっても大型複合施設と都市もカジノ狙いででなんでもあるラス・ベガス( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%99%E3%82%AC%E3%82%B9 )や、庶民的なアトランティック・シティ( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3 )の違いがある。前者は巨大投資であり、これは無理だ。アトランティック・シティは都市問題が重い。カジノで産業復興というのは「白昼夢」というしかない。

 このような構想や、WTCへの府庁移転、ATCへの市庁移転を行った橋下市長とは大阪の街のデストロイヤーと考えざるを得ない
コメント
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