都市として京都をとらえ、その外辺に神社があり、御旅所が発生した歴史を分析しており卓見だ。されに下水の不備な平安京(高橋昌明氏の著作)で御霊会や「牛頭親王」信仰が発生、氏子区域が形成(両側町でなく道路単位)となった。
祭の「過差」(出過ぎた贅沢)と「風流(行事を美々しく飾り立てる創意工夫)は見物人の発生によるというのは都市に余裕と街並みがあった証拠だ。
松尾祭と稲荷祭が西寺と東寺で東西対称というのは更なる分析を読みたい。
祭りの出し物が、渡物として田楽(楽と躍り)、馬長(化粧した稚児)、鉾に変化、祇園祭は山鉾、笠鉾、曳山、舁山に14世紀末あたりに発展
祇園会は比叡産延暦寺の日吉大社の末社で、開催を支配された、冬の祇園会も
特に、平安京、上京・下京(戦国時代)、御土居(豊臣)、明治の市域の図1-6は貴重な地図で分かり易い。
素晴らしい著作だ