The Reputation Economyが原題で、「噂経済」が翻訳として分かり易い。本書の日本語題は「勝手に」が誤解を招き誤訳に近い。噂の恐ろしさを言うなら「噂で決まる経済」とでもすれば良い。
ネットや噂が個人評価になっているというのを、データの保存が増大、パーソナルとパブリックが混在、スコアリングが進展という流れで論述している軽い読み物。
用語の解説が不足し、「バイラル化」とはViral(口コミ、噂)のことと判明、不親切で訳もくだけたというより能力不足な感が否めない、面白のは:
・「タフツ症候群」として、優秀な志願者はMIT、Harvardにどうせ行くとして不合格にするというのは本当だろうか
・エア・ビー・アンド・ビーは「顧客」も評価する
・「ウォンガ」という貸倒評価システムは噂分析でなく、利用者のデータ分析というべき
アマゾンの購入と閲覧の履歴で「こういうのは如何ですか」というメールが実例だ