霞ヶ関の官庁街に日本の行政機能が100%集積しているといっても過言ではないだろう。東京に集中しているのは国会(政治)とメディア(新聞、放送、広告など情報)と金融(金)もある。
集中は効率が良くさらなる集中を呼ぶ循環となる。そのため一極集中を招き、「過疎と過密」や「リスクの高まり」が懸念される状況になっている。
アメリカの政治(ワシントン)と経済(ニューヨーク)、物流(シカゴ)のような分化は多様性につながる。我が国も、いよいよ東京集中問題への対応となってきた。
文化庁が京都に来るのは歓迎だ。官僚組織も分化して多様化し、政治との距離と連携の新たな姿も必要だ。
なによりも文化に関する行政機関が「東京」から「京都」に帰洛するのは安堵する