都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

経済学は人びとを幸福にできるのか(宇沢弘文):公共財のあるべき姿と活用、都市計画への参加

2016-10-16 04:31:08 | マクロ経済

 「社会的共通資本」概念で高名、池上彰によるとCool Head&Warm Heart の経済学者。知見は:

・シカゴ大学(淡水派)でマネタリズムの過激で異端なフリードマン(市場原理主義、合理的期待形成)をTrickle Down 概念もサブプライム危機を招いただけだと批判→海水派はMIT、Harvardなどケインジアンは需要創造の財政政策

・空海の溜池(満濃池大修復)は中国の法顕がスリランカで学んだ水利技術が基

・イギリスは茶とゴムのプランテーションで水利、多様な植生、人間と自然の共生を奴隷的労働と破壊→イギリスの利益のみ確保

・都市計画:コルビュジェのゾーニングと同じ街区・建物へのアンチテーゼとしてジェイン・ジェイコブス( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%96%E3%82%BA )のThe conditions for city diversity (都市の多様性の4条件:1961 狭く折れ曲がった街路と小さな街区、歴史保存、街区の中での多様性、高い人口密度)

本書については新訳を 山形浩生が出しているが、文章の難解さ、意味の解明の苦労が書かれている。( http://cruel.org/books/deathlife/deathlifetransnotefull.pdf )学生の時に読んだが、よくわからなかったのは、開発反対運動からの経験や、事例からの帰納なき演繹が多かったからだろう。しかし、今やコンパクト・シティで指摘に沿った街づくりが常識になりつつあるのも確かだ。

・大学新都市として、コルビュジェ型の筑波とジェイコブス型のルーヴァン・ラ・ヌーヴ(ブリュッセル郊外)の対比と後者の優位性

・社会的共通資本としての公園緑地→石川幹子

 講演録だが楽しめた

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする