愚妻と30分待つ、鍋正面に。秋めいて屋台風でも快適で湯気がおいしい。北店にはよく行くが、本店はひさびさ。
4つに仕切られたぐつぐつの鍋は油が乳化する関東煮の様式。道頓堀のたこ梅が代表例で、砂糖をどっさり入れるのが特徴。ここの出汁も乳化した油と甘味、塩味、旨味が響くうまさがある。
ビールとウーロン茶で乾杯。8品頼んで、2,400円はお値打ち。どれも良かったが
・平天:安定したうまさ
・春菊:大好き、とろろがたまらない
・厚揚げ:出汁と豆腐の調和が良い
・じゃがいも:この日一番良かった、メークインで出汁とほくほくがあう
・ちくわ:良く煮込んであるが腰もある
・葱袋:ねぎとお揚げでしあわせ
・もち袋:もちと出汁の出会い
・シューマイ:意外なおいしさ
これで充分。古い出汁を捨て、おでんを皿に入れて出汁を足し、辛子を追加もする若い主人が小粋だ