最近、流行りすぎの行動経済学。同じく流行りのゲーム理論(協調か独善か、一回か繰り返しか など)を取り入れている。
あまり楽しくない内容で行動経済学とゲーム理論の基礎知識がないと歯が立たないと思う。
繰り返しの「囚人のジレンマ」ゲームでの戦略は(ナッシュ均衡 https://en.wikipedia.org/wiki/Nash_equilibrium )になる。
有名な戦略としては:
①グリム・トリガー( https://en.wikipedia.org/wiki/Grim_trigger ):裏切られるまで裏切らない、裏切られたらこちらも裏切り続ける(相手がどうなろうとも)
②しっぺ返し戦略( https://en.wikipedia.org/wiki/Tit_for_tat ):前の回で相手の選んだものを選ぶ
実社会でも「なめられたら終わり」とか、「やられたらやり返す」という気概に似ている。この感情が意外に正しいということだ。(本書のテーマもこれだ)
知見は:
・自己評価はあまい→平均以上と思うのが7割以上
・横並びになるのは、他人も同じことをしかねないと恐れている「予想」があるから、不合理でも同調してしまう。結果、パニックを加速する
・組織の連帯感は生産性をあげる、一部へのインセンティヴは妬みを生む
あまり薦めません