都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

愛と怒りの行動経済学(エヤル・ヴィンター):行動経済学にゲーム理論を入れ、感情で味付けした内容

2017-07-04 03:49:16 | マクロ経済

 最近、流行りすぎの行動経済学。同じく流行りのゲーム理論(協調か独善か、一回か繰り返しか など)を取り入れている。

 あまり楽しくない内容で行動経済学とゲーム理論の基礎知識がないと歯が立たないと思う。

 繰り返しの「囚人のジレンマ」ゲームでの戦略は(ナッシュ均衡 https://en.wikipedia.org/wiki/Nash_equilibrium )になる。

有名な戦略としては:

①グリム・トリガー( https://en.wikipedia.org/wiki/Grim_trigger ):裏切られるまで裏切らない、裏切られたらこちらも裏切り続ける(相手がどうなろうとも)

②しっぺ返し戦略( https://en.wikipedia.org/wiki/Tit_for_tat ):前の回で相手の選んだものを選ぶ

 実社会でも「なめられたら終わり」とか、「やられたらやり返す」という気概に似ている。この感情が意外に正しいということだ。(本書のテーマもこれだ)

知見は:

・自己評価はあまい→平均以上と思うのが7割以上

・横並びになるのは、他人も同じことをしかねないと恐れている「予想」があるから、不合理でも同調してしまう。結果、パニックを加速する

・組織の連帯感は生産性をあげる、一部へのインセンティヴは妬みを生む

 あまり薦めません

コメント
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