参加費6,000円で12:30集合、17:00まで。苔日和の雨。西芳寺でまず般若心経の写経は心が和む。
解説付きで30人を案内。西芳寺はもともと西方浄土(さいほうじょうど)寺、上段に厭離穢土(おんりえど)寺の2寺があった。しかし、浄土宗から現在、臨済宗となり庭は夢想疎石の設計で再興されたとのこと( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E8%8A%B3%E5%AF%BA ) 瑠璃殿、渡り廊下、西来堂があり、潭北亭、邀月橋などの遺構があったという。その基礎などが残る。湘南亭は茶室として島から岸辺に再建。泥仕上げの天井が独自。
全体に池を浚えてその土で段々島が高くなったとのこと。手前の小さい池は泥溜め、奥の細長い池はオーバー・フロー対応となっていると聞き、秦氏の土木技術(近くの渡月橋にある大堰と用水など)を思い浮かべた。
苔寺になったのは50年ほど前に現在の管理になり木の根元を掃除したため苔が生えたとのこと。なるほど、苔は落ち葉が嫌い(腐る)なのが解決されたのと、谷と川の湿気によるものだろう。
枯山水のあたりはもともと秦氏の古墳があったとのこと。石も古墳解体を転用らしいとの見解。東西の座禅石についてレベルの合致など言われてみると面白い。
しかし、対極的な彼岸と此岸の池と山の構成や、西方浄土(さいほうじょうど)寺、上段に厭離穢土(おんりえど)寺についてはまとまった見解がなかったのは残念。
浄住寺は黄檗だが庭があるのが珍しいとのこと。書院は移築で古く手入れが悪い。庭は特に感心しなかった。
庭の専門家と半日濃い時間を過ごした