アメリカのCPI(インフレ)は2%程度で、金利は1.5%(10年国債)つまりは、▲0.5%の実質マイナス金利だ。つまりは、コストがかからないどころか、インフレ・ヘッジの株や不動産に投資すると0.5%のおまけがついてくる計算になる。
このおかげで、アメリカの株は上がり、国債金利の上昇でドルも短期的に値上がりし(インフレで反動はこれからだろうが)、我が国の株もつれて上がっている。
ハイエンドの時計や車、不動産も投機の動きがあり、値上がりしている。これは、資金供給が多いためでもある。
低利かつ大量の資金はバブルとなる。しかも、バイデン政権では財政政策(Fiscal Policy)として、生活補助支給やインフラ投資計画がある。GDPが上がり、金利上昇を資金供給で押さえている、Wの経済対策だ(IS-LMにおいて⊿Gと⊿Mの効果 https://ja.wikipedia.org/wiki/IS-LM%E5%88%86%E6%9E%90 )
我が国では、「株は、同じ額積み立てていくと損はない」論調があるが、騙されてはいけない。高値で買うと暴落する。こういう時はじっと耐えて機会を探る。株価は、ほぼ10年サイクルで推移し昨年暴落への道を感じたが、コロナ禍の低利大型資金供給でなんと反転した。
しかし、疲れた体を薬で元気にしているような状況だ。しかも、株価で富裕層は富み、労働層は残業を含めた賃金低下、失業率上昇、赤字企業の増加によるさらなる給与の低下があり、二極化と格差拡大が問題だ。
コロナ禍の副作用は経済にもある