竜宮の乙姫さまやアマテラスさまを始め、日本伝統の妖怪が顔見世興行。
百鬼夜行、魑魅魍魎などという言葉にはチャーミング過ぎるお化けの皆さんが、豪華に画面を飾っています。
もちろん、竜宮の従業員を務める魚たち、くらげ(海月)たちもキュートです。
チラッチラッと日本伝承文学のモチーフがあり、古典落語の「頭山」を思わせるくだりもあります。
そして何よりも、読んでいると、炊き立ての御飯のかほりが流れてきます。
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蛇足
日本では、お米の消費量が減っているのでしょうか。稲科の雑草は世界中に分布していますが、お米の産地は地球上の一定地域に限られています。粒のまま炊いて食べるというのも、とても贅沢なことです。ヨーロッパの場合、主な米産地は北イタリアです。ヨーロッパ主要国では米の消費量が増えつつあるように思えます。近年は特に寿司が普及、スーパーで「寿司用米」と銘打って裃の侍がついているパックを見たことがありますが、イタリア米でした。もちろん、寿司に必要な海苔も立派なものをスーパーで売っています。