世の東西を問わず、戦争中には敵兵に特別の呼び名がつけられます。
第一次大戦時のイギリス兵は、ドイツ兵を「フリッツ(一般的なドイツの人名)」「フン族(アッチラの侵入!)」「ジェリー」などと呼んでいました。ジェリー(jerry)というのはイギリスの俗語で「おまる」のことです。
つまり「おまるの襲撃だ~」とか「おまるの爆弾だ~」などと言っていたことになります。
そう考えているうちに出来た落書です。
蛇足
ジェリーの出典 Frederic Manning: The Middle Parts of Fortune (Her Privates We)
フレデリック・マニング(1882~1935)はオーストラリア生まれの作家で、第一次大戦での体験を、この作品にまとめました。「西部戦線異常なし」と並ぶ反戦小説ですが、殆ど知られていません。
旧タイトル「Her Privates We」は「ハムレット」の中のギルデンスターンのセリフです。
第二次大戦でも同様のスラングがあったと思われますが、まだ直接本の中で出会ったことはありません。