今年は源氏物語千年紀でしたね (←石山寺の月のつもり)
私の愛読新聞NZZ(新チューリヒ新聞)にも、全1ページの大きな記事が(12月13/14日号*)。
*この新聞は日曜休刊で、週末は2日間の日付で発行されます。
タイトルは「美と憂愁の涙」
サブタイトル「千年前、京都の宮廷で愛読されたプリンス・ゲンジのデリカシーに富む冒険物語」
もちろん、この冒険というのは「恋の冒険」です
この記事では、物語成立の歴史的経過、様々な現代語訳と外国語訳を紹介
更に、シェークスピアについて言われる「invention of the human」が、紫式部にも該当すると評価。
極めて多種多様な人物タイプと同時に、その複雑微妙な人間関係が描き出されていると指摘。
浮舟の自殺未遂は「当時としては極めて大胆な設定」、また薫の君は「早期ハムレット」。
それはいいのですが・・・使われている画像は歌川国貞の浮世絵
浮世絵には独自の価値がありますが、源氏物語には
やっぱり源氏物語絵巻を使ってもらいたかったな~
以前アップした
芥川竜之介の英訳にも浮世絵が使われていました
光源氏というより光源氏之丞?
ボケボケなので、ちょっと加工しましたが、やっぱりボケボケ
もうひとつ、この筆者の誤りは、源氏という名前自体を「光り輝く」という意味だとしていること。
ムム、これは問題である
て言うわけで、NZZ編集部にメールしときました。
Wikipedia:
源氏物語
Wikipedia:
源氏物語絵巻
Wikipedia:
The Tale of Genji 英語のWikipedia、ちゃんと源氏物語絵巻が登場します。
附録:イブの風景
近くの国鉄ガード下にあった広告
「クリスマスにはイエス・キリストが誕生しました」
代用ツリー
葉はすっかり落ちているのに、赤い小さな実がたわわ
ひょっとしてナナカマドの種類でしょうか