みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

階段写真

2010-11-05 | そこらへん


前回、がたがた揺れるピンボケ動画では見にくかった階段細部
同じピンボケですが動かない写真でご覧ください


シュトルーデルホーフガッセの始まり

ガッセは「小路」ですが、昔は小路だったところが発展して「太い」ガッセもあります

この通りには、彫刻家で美術アカデミー創設者ペーター・シュトルーデル(1660~1714)の屋敷があったため、シュトルーデルホーフガッセと名付けられました。
ホーフには色々な意味がありますが、基本的には「建物や敷地がひと纏まりになったもの」ということです。

階段へ向かって進みます


突き当たりに階段があります


階段の上(階段は1910年完成)


ちょっと下ります


下を見たところ

突き当たりの道路はリヒテンシュタインシュトラーセ(シュトラーセはストリート)
(リヒテンシュタイン侯爵の宮殿があり、美術館として一般公開されています)

階段の装飾


上下両端に階段があるほかは、なだらかな坂道で、途中4ヵ所にベンチ

ちょっと見にくいですが、この突き当たりにもベンチがあります

ちょこっと紅葉も


お魚の口から流れ出る水は・・・

下の泉水でオジサン(多分水の精)の口から出てきます

実用的で、しかも美しく散歩コースに最適


唯一の問題点は・・・この高度差を飛び降りたい(または、その逆)というくらい急いでいる人は、ちょっと苛々するかも・・・


      

この階段を深く愛した作家ハイミトー・フォン・ドーデラーは、階段の名をタイトルとする長編小説を書きました。
オーストリア文学史上の重要作品で、何年も前に本は買ってあるけど、まだ読んでません 
でも、概要は独語ウィキにあります。
登場人物の重要な出会いの場が、この階段なのです。
物語の時代設定は1923~1925年で、1910年と1911年の出来事が回想されます。
両時間帯の間は僅か12~15年ですが、当時のオーストリア人にとっては正に「隔世の感」だったことでしょう。
第一次大戦(1914~1918)前には大帝国だったオーストリアが王朝崩壊、領内複数民族の独立によって、アルプス地方の小さな共和国に縮小したからです。


平たく言えば、小説の心は「階段は残った」


Wikipedia: Strudelhofstiege(英語)
Wikipedia: Heimito von Doderer(英語)