長年の愛読新聞NZZ(新チューリヒ新聞)に今年は広島が登場しなかったので、また長崎特集だなと思っていたら、その通り、8/9日付け(日曜休刊)に2ページの長崎特集記事が載りました。
タイトルは
悲しい歴史の街
その下には
かつては世界への窓口、日本近代化の原動力、アメリカによる原爆投下の犠牲となった都市・・・長崎には、これらの歴史が今も息づいているとあります。
2ページの特集記事には長崎在住の5人の人たちの話が紹介されています
市街地の写真をちょっと拡大
長崎の位置を示す日本地図
5人の人たちは、19世紀後半、長崎に住み着いてレストランを開いた中国人の曾孫に当たるレストラン経営者、軍艦島で働き今は旅行ガイドをしている男性、被爆者の女性、隠れキリシタンの子孫で長崎の教会に務める神父さん、オペラ歌手の女性です。
オランダ人の末裔はいないものの、19世紀に長崎に住み着いた中国人の子孫が暮らしているのは長崎らしいと思います。この人は国籍は中国ですが「私は長崎人です」と言っています。
被爆者の女性は、お父さんが空襲の危険を感じて自宅から離れた丘に仮小屋を建て、そこに家族が避難していたため生き延びたということです。しかし、お父さんは原爆投下の日も仕事に出掛けて犠牲となりました。
長崎が出てくる以前の記事
仮の生活3年
蘭人巡礼
西班牙と日本
原爆の日
日本も猛暑が続いているようですが、ウィーンも酷暑が続いています
長年、シュテファン広場の広島の日記念行事や国連の記念行事に参加してきた私ですが、この数年はゴタゴタ期が重なったりして、ずっと不参加。
今年は国連の記念行事へ行こうとおもっていたのですが、これまで大抵6日と9日の間の日だったのが今年は8月6日開催で、気がついたときには、もう手遅れでした。6日の夕方のシュテファン広場の集会は、猛暑のため熱中症を恐れて不参加
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来年は行けますように(25度前後の正しい夏の気温になりますように)
去年の夏は標準的暑さだったのですが、今年のウィーンは異常です。6月前半に既に30度が続き、後半はまともでしたが、7月は三分の二が30度以上、8月3日からは酷暑で36度、37度など、東京より暑い日が続いています。時々雷雨でもあれば良いのですが、ずっと日照りで農産物には既に甚大な被害が確実となっています
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ヨーロッパ全体が酷暑というわけではありませんが、ベルリンも37度と異常です。
北欧の都市は25度とか20度とかで涼しそうですが、実は、北欧では普通の夏だと、5度から15度が普通で、やっぱり「猛暑」だと思います
この夏のヨーロッパは中東とアフリカの内戦地帯からの難民で大騒ぎ。オーストリアばかりでなく他の国々でも宿舎が確保できず、大量のテントが使われています。ベッドもテント支給されない難民も多く木陰にシートを敷いたり寝袋を使ったりして「ホームレスの難民」と呼ばれています。しかも酷暑の中、大変だろうと思います。欧州連合のトップや各国政府も途方にくれている状態です。
地中海難民(6月の記事でやや古い情報ですが各国の様子が紹介されています)
このほか、トルコ・ギリシャ・ルートの難民も多く毎日主要ニュースのひとつです。