みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
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ウィーンの教科書

2015-09-16 | おきにいり

ラジオで歴史学者のカール・ショルスケ(英語発音:ショースキー)が亡くなったと聞き、なんか聞き覚えのある名前だな・・・で、ハッと気づきました

「ウィーン学」を学んでいたころ、必読書と教えられてセッセと読んだ思い出の本


表紙



裏表紙


裏表紙の内容はこちらでお読みください(右下クリックで大きくなります)

いわゆる世紀末ウィーンを多分初めて本格的に分析した本で、ウィーンの深奥が解き明かされています。
英語アマゾンでは今も扱われています。もちろんドイツ語訳もありますが、絶版のようです。ショルスケの逝去で、ひょっとすると復刊があるかな
日本語版は単行本で高いですが今もあるようです。

今読んだら、どう感じるか、また読んでみようかな

ショルスケ(ショースキー)の履歴は英語ウィキをご覧ください。
本書の紹介も英語ウィキにあります。


 今日の蛇足

難民危機はまだ続き、ドイツは非常措置として国境での検問を始めました。この措置は理解できます。
先週末オーストリアを通過してドイツ入国を果たした難民は多分2万人から3万人の間ではないかと思いますが、その後も毎日1万人
100日経つと100万人に・・・なんてことはありえませんが、ドイツにとっても限界に近づいたと言えるでしょう。
ハンガリーはセルビアとの国境に「難民防止」の柵と鉄条網を設置、違法越境者は逮捕するとしています。既にハンガリー入国してしまった難民は「早く追い払え」とばかりにオーストリアに押し付け。ドイツ国境が閉鎖状態になり、オーストリアにどんどん難民が吹き溜まっています。こうした非常事態のため、オーストリアもハンガリー国境での検問を行うことになりました。
人口比で見ると、オーストリアの方がドイツより多くの難民を受け入れているそうな。ラジオのニュースで初めて知りました。難民の子供たちを学校に受け入れるための対策も立てられています。ウィーンはじめ主な都市での収容施設確保のため関係機関は多忙のようです。
事態はどんどん変化しているので、そのうち又状況レポートの予定・・・






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2 コメント

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Unknown (めんまねえちゃん)
2015-09-16 23:54:13
ユーゲントシュティールものなんでしょうか。
私は世紀末的な美術が好きなので気になります。

ドイツは大変ですよね. . .
ドイツに住む友人が少し怖がっていました。(余りの人の多さに)いくらなんでも限界はあるでしょうし。
もともと、脱出もできずに動けないでいるひとたちは
どうしてるんでしょう。出てくる人たちが最近スマホなどで
自分を撮影したり、位置アプリなどでアピールをしているという話を読んだのですが、スマホなど持てない人たちもたくさんいるでしょうし。

無知は怖いですね。また、無知は、知れば知るほど思い知るものだと思うのですが(無知の知といいますか)
さらに恐ろしいのは、無知を認めないで頑迷に自分と違うものを排斥しようとするがちがちの人たちかもしれません。自分の思い込みが間違っていたと認めるのは非常に難しく、恥ずかしい部分もあるけれど. . .
そして、もしごくごく少数の人たちが犯罪行為をしたとしたら、「ほらやっぱりやつらはそうなんだよ」と、全員がそうだと決めつけるような人も少なくないのかもしれませんね。にしても、ハンガリーのやりかたは自分の敷地から追い払えばいい的な(オーストリアに押し付けちゃえという). . . 国際社会としてはかなりひんしゅくものなんでしょう。
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めんまねえちゃんさん (ななみみず)
2015-09-17 23:06:18
そうです!
フランスのアールヌーボー、英語のモダンスタイル、イタリアのリバティはドイツ語でユーゲントシュティル。
ユーゲントシュティルのメッカだったのがベルリン、ミュンヘン、ウィーン。
ユーゲントシュティルの芸術家は今でこそ世界的に知られ、ファンも多いのですが、王朝時代、フランツ・ヨーゼフ皇帝やフランツ・フェルディナント大公、上流市民の保守派などから嫌悪されていました。

大半の難民は極く普通の人たちで、ただ安全に暮らせる場所を求めてきただけですから怖くありません。
でも、その中にほんの僅か紛れ込んでいるかもしれない怪しい人たちが怖いわけで・・・
国際的に手配されている「名のある」テロリストは取り締まりやすいし、本人も難民に紛れ込むなんてドジはしないでしょうが「捜査の網から漏れてる人たち」が怖いですよね。

もう15年くらい前だったと思いますが、オーストリアの地方都市で、ルーマニア人がルーマニア人を殺す事件がありました。これを目撃したオーストリア人も殺されました。すると、無知な人々は「ルーマニア人は殺人鬼だ」と騒ぎ立てるのですよね。

ハンガリーが悪いわけではありません。今のハンガリー首相が、独裁的なごり押しタイプで、国内でも批判者が多いのです。
セルビア国境でハンガリー警察から放水され、催涙弾攻撃を受けた難民は、クロアチア、スロヴェニア・ルートでオーストリアを目指すようになりました。
何故イタリアへ向かわないかと言うと、多分、イタリアが満杯なことを知っているからでしょう。
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