以前に紹介した「琥珀の目の兎」出版以降、エフルッシ宮殿の特別ガイドツアーが実施されないかと期待しているのですが、恐らく内部が完全にオフィスとなっているせいか、ガイドツアーなど全く企画されていないようです。
しかし、出版後、美術史博物館で根付が展示された後、昨年末からユダヤ博物館でエフルッシ展が開催され、大多数の根付が展示されています。
最近、琥珀の目の兎に会うため、ユダヤ博物館へ行ってきました。
以前には何回か訪れていますが、久々に行ったところ、警官が入り口を警備しているので、ちょっと驚きました。
世の中、以前より物騒になっているのですね。
先ずはウィーンにおけるユダヤ文化の展示をチラッと見ました。
以前に紹介したヤド
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/f7/9795dc216de6b05c76c202cacd0df07c.jpg)
展示室の様子
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/d5/b0fde67e6a956f1b73a8eca4c25f37fa.jpg)
シナゴーグの壁掛け2点
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/34/a6cd48f2cc095acd197539b449a53b3f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/84/796aef1c6df2eac1fb0660b672fffe09.jpg)
本命はウサギさんなのでエフルッシ展に移ります。
入り口で迎えてくれるのは兎さんの琥珀の目
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/e6/662ab1d422fcfa3ff37378efd63738be.jpg)
エフルッシ家の歴史も紹介されています。
ルノワール筆のエフルッシ家のどなたかの肖像画
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/f6/2a6d684e1f0ad2c1391c8ae57cedaee4.jpg)
エフルッシ家が所蔵していたギュスターヴ・モローの絵画
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/92/a6600503091dff1b0c9bbd7fa8f277f2.jpg)
描かれている人物はイアーソーンとメーディアです。
そして根付の部・・・
兎さんのショーケース
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/cc/6fc7db1f2d5af8a4e8ad5f0664dc62c5.jpg)
左端の兎さんが、やはり独特の雰囲気と気品をたたえています。
その他の根付の皆さん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/65/6defbbc4af4719f9aa9b1a4c9a62b42b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/6a/cae4ed431ff3019f72aceab247dc66e9.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/d5/ee37ab7ce3da25c1cfab095b5537eab0.jpg)
私のは恒例ピンボケ写真ばかりなので、ウィキ・フリー画像の「ご本人」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/af/6889d9f53aa3ee351e02d878d85d76e2.jpg)
以前のボログ記事
女傑の空白
蛇なし宮殿
ユダヤ博物館のエフルッシ展は好評らしく3月8日までの予定が4月13日まで延長されました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hamster_2.gif)
ご紹介していただけるのですか?ふふふ、大丈夫です、嬉しいです。
そしてヤド、一瞬望遠鏡かなあと思ったのですが、
なるほど、そういう特別なものなのですね。
美しい...根付も美しくもかわいいですねえ。
お金がうなるほどあったなら、多分集めちゃいます。
うさちゃんのは、ルビーか赤瑪瑙とかが目に入った象牙なのでしょうか。うーん素敵。作ってみたい...
改めて、どうも有り難うございます
日本で生まれた数々の根付がパリのコレクターによって集められ、ウィーンに保管され、ひとりの勇気ある女性によってナチスの没収を免れ、相続した人が東京の自宅に展示し、それを相続した著者によって再びウィーンに展示されている・・・深い印象を与える物語です。
根付を作った職人さんたちの愛情が込められていると思います。
エフルッシ展以降は、あるいは著者の自宅に戻るのでしょうか。あるいは継続貸出品として、どこかの美術館に展示されるのかもしれません。